出口渋滞では路肩に並ぶのはやむを得ない?

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一般に、路側帯の走行や侵入はNGであることは前述のとおりわかっていただけたと思います。ただし、NEXCOによれば、「突発的な状況変化が起こり、自動車専用道路の本線上の安全が脅かされる状況では、路側帯への侵入もやむを得ないのではないか」とのことでした。

本来、高速道路では緊急時以外の駐停車は禁止されており、路側帯は緊急車両以外の通行が出来ない場所ですが、出口渋滞が本線まで延びてしまった場合、本線の安全上路肩に並んで待つのはやむなしという見解です。

警察としても、路側帯へ侵入するのは違法な状態であるとは認識しながらも、状況によっては黙認せざるを得ないと話すところが多く、高速道路の出口渋滞に限っては、路側帯で順番を待つのが、選択肢の中で最も安全かつ公共の利益になるということなのでしょう。

本線上に渋滞ができると、通行の妨げになることと、追突事故につながる恐れが高いというリスクが隠れているためです。

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出口渋滞しているときの対応方法はこう!

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出口渋滞時の対応は、道路標示や掲示板等で出口渋滞の情報をいち早く知り、前方の状況を確認しながら走行することです。

路側帯へ渋滞が続いている場合には、方向指示器を上げて渋滞の最後尾に並びましょう。最後尾に並んだあとは、ハザードを点灯させ、周囲に存在を知らせるとともに、出口渋滞が発生していることを、後方からくる車両に知らせることが重要です。

明確なルールは必要ですが、ルールは実態に沿った運用が行われる必要があります。路側帯に関するルールも、前提としては「歩行者・軽車両専用」「(自動車専用道路では)緊急車両専用」ということを頭に入れながらも、状況に応じて、多くの人が最も安全に利用できるように、運用方法にグレーゾーンを作り、適用していくことが大切なのではないでしょうか。

これで、路側帯の使い方は、完全にマスターできたはず。高速道路での渋滞時には、本稿を思い出していただき、安全なドライブをしてください。

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