タイヤハウス(ホイールハウス)とは?

タイヤ修理
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車は4本のタイヤでバランスを保ち、走行しています。
そのため箱型の乗用車では、車の四隅にタイヤを収めるための空間を確保しなければいけません。
その空間をタイヤハウスと呼びます。
タイヤの形状に合わせたアーチ状をしており、上下動するタイヤとサスペンションを見越して広く取られた、タイヤの収まるべき場所。
ホイールハウスとも呼ばれます。

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タイヤハウス(ホイールハウス)の役割

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乗用車でのオープンホイールは法律で認められないため、タイヤハウスは箱型の車のスペースを侵食する形で設計されます。
SUVのような、大きなタイヤを備えた車ほど、またサスペンションストロークが大きな車ほどタイヤハウスが大きくなり、エンジンルームや室内空間を圧迫することになります。
最近では、あまり見られなくなりましたが、タイヤハウスと室内空間の兼ね合いのため、運転席のABCペダルがタイヤハウスに押しのけられて、適切な位置よりずらして取り付けられるといった車もありました。

ロードノイズの大きな侵入源!

運転席や助手席の足元の、一枚の隔壁を挟んだ外側では常にタイヤが高速回転しています。
走行中のタイヤが発するノイズはおよそ70〜80dBと家庭用掃除機と同じくらいの音量ですが、実際にはタイヤのトレッドパターンやゴム質、速度や路面状態によって大きく異なります。
舗装されたばかりの綺麗なアスファルトの上では大きな音は出ませんが、古くなったアスファルトなどの凸凹した路面では非常に大きなロードノイズを発します。
タイヤハウスは、タイヤを覆うような構造ゆえに、ロードノイズが籠もる原因になってしまいます。
車内に籠もったロードノイズは、全方位から耳を圧迫するような不快感で、乗員を悩ませる原因になります。