3.アジングは常に即アワセが基本!
確実にアワセを入れよう



多種多様で繊細なアタリを取れるかどうかでアジングの釣果は変わります。細いラインで軽量なリグを操り、どのようにアタリをとらえるのか? もしくは、アタリと分かりづらい違和感をどうモノにするのか? 仮にアタリを感じ取れても、魚を掛けて手元まで寄せてキャッチできなければ釣りは成立しません。魚を釣り上げるためには「アワセ」が必ず必要なのです。アタリにしっかりとアワセて掛けれるかどうかが、釣果を分けるといっても過言ではありません。

では、アジングにおいて「アワセを入れるタイミングはいつなのか?」というと、基本は「即アワセ」が鉄則です。そして、アワセ方はあくまで「ラインを張ったままスイープにアワセる」です。
イメージとしては、ラインを張っているので「立てているロッドを10㎝から20㎝ほど自分の方に引く」だけでOK。ビシっと瞬間的に強くアワセるのではなく、魚の重量を感じながら「ジワリ」とか「スーッ」とアワセるようなイメージです。アジング用のロッドは高弾性カーボンを使用しており繊細なので大アワセは破損に繋がります。注意が必要です。

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4.アタリを感知できるかが最重要!
その次に意識しておきたいこと



アジはワームを見つけると、吸い込んで食べれるものかどうかを確認しているそうです。食べれないものは速いスピードで吐き出します。ワームを吐き出す際、口の中に引っ掛かるだけでもアタリは出ますし、食いついて反転したり、口にくわえて走ったりといった場合にもアタリとして釣り人に伝わります。

繰り返しになりますが、アジングではいかにアタリを感知できるかが大事な要素です。アタリを感じ取ったあとは、遅れることなくタイミングよくアワセを入れなければなりません。タイミングが遅れてせっかくの魚をバラしてしまわないように、まずはしっかりと集中してリグを操作し、小さなアタリも見逃さないようにしましょう!
そのためにも、ロッドは極力軽く握る! 軽く握って同じことを繰り返すことで小さなアタリや変化を感じやすくなります。

 

(1)アジは口切れが多い魚
しっかりと上アゴに掛けること!


アジは口が弱い魚で掛かりどころが悪い、または強引なやり取りをすると「口切れ」によるバラしが多くなります。また、浅く刺さっただけの場合は口の中でハリ先が滑り、柔らかい口先に刺さるため、やはり口切れによるハリ外れが生じやすくなります。これらを防ぐためにも、素早いアワセが重要なのです。
素早いアワセを入れることができれば、口の奥(上アゴの硬い部分)に掛けれます。そうするとバラシの心配が減り、安心して魚とのやり取りが可能となります。

また、アタリを逸早く感知するために、感度のよい道具選びも重要。アジングでは道具の差で釣果も変わると言われているほどです。とくにロッドの違いは大きいでしょう。自分の経験や好み、また、お財布事情にもよりますが、できる限り専用ロッドを持つことをオススメします。あとは感度のよいラインも大切ですね。

(2)アワセを入れても乗らないときの対処法!


こんな経験はないでしょうか? アジからのアタリが頻繁にあるのにまったく乗らないといったケースです。実はアジングではよくある話なのですが、このようにアタリがあるのに乗らない場合、まずはアタリがあるのに乗らない原因を見つけることが大切です。
たとえば、ジグヘッドが重たすぎて上手く吸い込めない、アジのサイズが小さくフックサイズが合っていない、アジの活性が低過ぎる、などが考えられます。そんな場合の対処法として、以下の3つをご紹介しましょう。



①ジグヘッドの重さを軽く、フックやワームのサイズを小さくする
まずはジグヘッドの重さを変えることが超重要です! アタリがあるのにアワセても乗らないときは、ジグヘッドの重さが合っていないケースが多いので、ジグヘッドを細かく刻みながら軽くしてみましょう。(例:1gから0.6gに軽くする)
アジのサイズが小さい場合も同様です。豆アジは吸い込む力が弱いので、フックサイズやワームも小さくするなどの調整が必要になります



②ワームのサイズや形状を変える
活性が低い場合は、ワームのサイズや形状を変更する。たとえば、ワームのシルエットを細くしたり、サイズを小さくするなどです。しかし、場合によっては逆にワームのサイズを大きくするというのも手です。細長いワームはシルエットが大きくワームを見つけてもらえる確率が増すので、アタリが多くなることが期待できます。細長いがゆえに強く吸い込む必要もあり深いバイトを得られるきっかけになるため、アタリが大きく伝わります。とても有効な手段です。



③ハリ先が鈍っていないかチェックする
意外に見落としがちなかんたんなことですが、ジグヘッドが消耗していないか? ハリ先(フックポイント)が鈍っていないか? こまめにチェックしましょう。フックポイントが鈍っていてはアジは掛かりません! チェックして消耗しているなら新しいもの取り替えてください。
フックポイントのチェック方法は、親指の爪にハリ先を当てて滑らせてみて、止まるや引っ掛かるようならOKです。逆に滑ったり引っ掛からなければ交換しましょう。

 



今回はアジングで釣果を上げるための「アタリの取り方やアワセ方」について解説いたしました。繊細でシビアなアタリも多い釣り「アジング」。それゆえに、やればやるほど面白く奥深い釣りであるのも事実。わずかなアタリを的確にとらえ、ぜひ釣果につなげてみてください。
さて、次回のテーマは「季節別アジの習性」について、詳しくお届けする予定です。また次回も「初心者でも安心!アジング How to」をお楽しみに!