トヨタGAZOO Racing仕様の移動できる車いす対応「モバイルトイレ」が大活躍!【ラリージャパン2022】

■イベントや災害時にも活用でき、PHEVからの給電もできる

●ラリージャパン・サービスパークで見つけた車いす対応トイレがエライ!


ラリージャパン2022、岡崎SSS(photo:Rally Japan)

2022年11月10日(木)~13日(日)、愛知・岐阜で開催のFIA WRC 世界ラリー選手権 第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2022」。


人垣の奥には豊田章男社長がトーク中…でも見えない

サービスパークとなる豊田スタジアムには、歴代ラリーカーが並び、ラリージャパンオリジナルグッズやメーカー系などの展示ショップのテントも、大勢のラリーファンでにぎわっていました。また、空腹を満たしてくれるフードパークもたくさん。

そのフードパークの先、豊田スタジアム敷地内の一番端っこにひっそりと置かれていたコレ、実はトイレなんです。


移動型バリアフリートイレトレーラー全景はこんな感じ

しかも、スロープも付いている車いす対応の、移動型バリアフリートイレトレーラーなんです。

制作したのは、トヨタ自動車 社会貢献推進部。「誰一人取り残さない」SDGs達成に、トイレは欠かせないインフラ。誰もが飲食したら出る、当たり前ですね。

●なぜここに移動式車いす対応トイレが?

車いすを使用されている方は、今回のラリージャパンなど、いろいろなイベントに出かけたいけど、屋外とかだとトイレが心配…という方が多いそうなんです。


スロープの傾斜角度は5度

そこで、このモバイルトイレの登場。もちろん、豊田スタジアム内には車いす対応のトイレは設置されていますが、岡崎SSS(河川敷)などでは一般の簡易トイレは設置されていても、車いす対応型は…なかなか難しいのでしょうか。


RAV4 PHEVがけん引&給電車として頑張っています

「車いす利用者の方も、トイレの心配なくいろんな場所に出かけて楽しんで欲しい。それがトヨタの願いです」と、スタッフさんがお話くださいました。

また、イベントのほか災害時にも活躍でき、電気はPHEVから給電すればOK! 今回は、トヨタ・RAV4 PHEVがけん引&給電車として頑張っていました。

このモバイルトイレ、移動式バリアフリートイレトレーラーは、行きたい場所に、いつでも、どこでも、誰でもが使えるのがポイント。ラリージャパン会場でも大活躍していました。


移動型バリアフリートイレトレーラー

【MOBILE TOILET】

用途:特種(糞尿フルトレーラー)/8ナンバー

サイズ:全長3000mm(けん引部含む4450mm)×全幅1890mm(ドアハンドル部含む)×全高2270mm

重量:750kg以下

けん引免許:不要(普通免許でけん引可能)

トイレ種別:真空式トイレ

タンク容量:100L(100回使用可能)

必要電力:トイレ1500w/エアコン1500w/温水洗浄便器1500w(電動車[1500w]のみでトイレの稼働が可能)

給排水方式:タンク利用または上下水道直結の2パターンから選択

スロープ角度:約5度

室内広さ:手動車いす、電動車いすに対応(一部例外あり)

手すり:オリジナル設計の固定式および可倒式

そのほか設備:ユニバーサルシート/空調機器/大型投入口付きゴミ箱/カーテン

清掃性:水洗い可能(一部例外あり)

けん引車両搭載物:スロープ/清水タンク/エアコン

推奨作業人数:2名以上

(文:永光 やすの/画像:Rally Japan/永光 やすの)