インターネット上でWebサービスを展開する時に必須となるレンタルサーバーは、企業からサーバーをレンタルする仕組みであるため、利用するには料金が発生する。

そこで気になるのが、どれ位の料金でレンタルサーバーを使えるのかという点ではないだろうか。

この記事では、レンタルサーバーの料金相場、料金の内訳、主要サービス30社の料金比較、安いサーバーを使うメリットとデメリットを解説する。

レンタルサーバーの料金相場

レンタルサーバーは、サービスを提供する企業がサーバーを管理してくれるため、維持する手間やコストを削減できるというメリットがある。

しかし、その対価として初期費用や月額費用の支払いが発生する。レンタルサーバーは各社で複数のプランを提供しているため、明確な料金相場が存在しているわけではない。

とはいえ、大体の相場として標準的なレンタルサーバーで月額1,000円程度。少し高めでも3,000円から5,000円程度の月額料金で利用できるのが一般的だ。

レンタルサーバーの中には完全無料で利用できるものもあるが、無料サーバーは容量やスペックが極めて悪く、広告が付いてしまうためあまりおすすめはできない。

独自ドメインを使い多くの方へWebサービスを見てほしいと考えているのであれば、有料のレンタルサーバーを活用した方がいいだろう。

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レンタルサーバーにかかる料金の内訳

レンタルサーバー契約時にかかる料金は、大きく分けて“初期費用”と“月額費用”の2つだ。

厳密にいえばドメイン代は別ではあるが、Webサービス運営には不可欠な料金なので、この項目で合わせて説明していこう。

初期費用

レンタルサーバーにおける初期費用とは、サーバー契約時に最初に1回だけ支払う料金だ。

従来までは、契約者がサーバーを利用するための設定に作業が必要だったため、その作業費という意味合いが強くあった。

しかし、現在はサーバー設定が自動で行えるのが一般的なので、初期費用はレンタルサーバー会社からサーバーを借りる際の手数料という意味合いが強い。

というのも、多くのレンタルサーバー会社が採算が取れるギリギリのラインで月額費用を設定しているため、初期費用を取らなければ利益を得られない場合が多いのだ。

初期費用は無料のところもあるが、大体の相場は月額料金の1.5~3ヶ月分となっている。

新規ユーザー獲得のために、初期費用の半額や無料のキャンペーンを実施している場合もあるが、基本的には初期費用は必要だと考えておこう。

月額費用

レンタルサーバーはサービスを提供する企業からサーバーをレンタルしているため、利用するには月額費用を支払う必要がある。

賃貸物件に例えると、敷金礼金が初期費用、家賃が月額費用となる。

月額費用は無料から数万円まで幅広く、自社で運営するWebサービスにより必要なスペックや容量が異なるため、一概にこれが良いとは断言できない。

また、レンタルサーバー会社により月額費用の支払いもさまざまで、3ヶ月、半年、1年の利用料金をまとめて支払う必要がある場合も少なくない。

多くのレンタルサーバー会社では、毎月一定の金額を支払うよりも、半年や1年契約にした方が月々の費用は安くなるように設定されている。

しかし、長期間で契約を結ぶと途中で解約できない場合もあるため、まずは短い期間で契約し、使い勝手がいいと判断した後に長期で契約を結ぶようにしよう。

ドメイン代

厳密にいえばドメイン代はレンタルサーバー代とは関係ないが、Webサービスの運営には不可欠な料金になるため、ここで合わせて紹介していこう。

インターネット上の住所ともいえるドメインは、月払いではなく年払いで料金を支払い、独自ドメインをレンタルサーバーに連携して使うのが一般的だ。

ドメイン代は数百円から数千円と安いため、必ず取得しておいた方がいいだろう。

また、独自ドメインは自分で自由に文字列を指定することができるが、末尾の後ろ部分にあるトップドメインにより料金に差が生じてくる。

.jp.com.net.biz

最も料金が高いのは“.jp”と“.com”、次に“.net”、“.biz”と続いていく。

最安値の“.biz”は年間数百円程度で利用できるが、あまり見かけないトップドメインはWebサービスの信用度に関わるため、日本企業限定の“.jp”を使っておくのが無難だ。