5000系(JR四国) 快速〔マリンライナー〕として瀬戸内海を往復する2階建て電車

最新の走行性能と抜群の眺望をリーズナブルな料金で楽しめる車両

鉄道ファンといえば新幹線、観光列車に特急列車が好き……。それはもちろんその通り。

しかし日々の通勤や通学を支える普通・快速列車にも、たまらない魅力が隠されています。さながら実家のような安心感と最先端の技術を兼ね備える不思議な存在、それが普通・快速列車なのです。

今回は、瀬戸大橋からの眺望を楽しむことに特化した、2階建てグリーン車を連結している「5000系」を紹介します。

(広告の後にも続きます)

JR西日本223系5000番代とペアで走る瀬戸大橋線専用電車

瀬戸内海の絶景を気軽に楽しめる、2階建てグリーン車を連結した快速〔マリンライナー〕用の車両が、JR四国の5000系です。

2003年8月に3両編成6本、18両が製造されて、瀬戸大橋線(岡山〜高松)で使用されています。

〔マリンライナー〕は5両編成を基本としており、このうち高松方の3両がJR四国の5000系、岡山方の2両がJR西日本の223系5000番代。

5000系は高松方から5100形、5200形、5000形で構成されています。

5100形は2階建ての主電動機(モーター)を搭載しない車両で、運転席のすぐ後ろと2階席がグリーン車指定席、1階席が普通車指定席です。

2・3号車(及び223系の4・5号車)は普通車自由席で、2号車は主電動機を搭載しない5200形、3号車は主電動機と運転席を装備する5000形です。

5200形と5000形は基本的な設計は223系5000番代と同じです。