日本でも影響を受けたアーティストが多く、しかもビートルズなどと違い、メンバーの入れ替わりはあっても解散せず、今でも活躍を続けるイギリスのロックバンドであり、奔放な振る舞いから、伝説のちょいワルオヤジ集団でもある「ローリング・ストーンズ」。

「ローリング・ストーンズ記念日」は、ユニバーサルミュージック・ジャパンが制定し、日本記念日協会が認定した2月14日(1990年の初来日公演日)もありますが、1962年にロンドンのクラブで初出演した7月12日も記念日とされており、ファンなら年に2回祝えます。

今回は7月12日の「ローリング・ストーンズ記念日」を祝い、メンバーに由来のある車を3台、ご紹介します。

ベントレー S3コンチネンタル フライングスパー(1962年)

キース・リチャーズの愛車「ブルー・レナ」で有名

ベントレー S3コンチネンタル フライングスパー ©art_zzz/stock.adobe.com

2015年にグッドウッドでオークションにかけられ、落札者には豪華オプションつきという値打ちから、キース・リチャーズやローリング・ストーンズのファンを中心に話題となった車。

ロールスロイス シルヴァークラウドのベントレー版、S3に特別な架装を施したモデルで、生産台数87台と希少な最高級サルーンを、反社会的なロックバンドのメンバーが乗るべきではない、という批判があったものの、意に介さず。

それどころか、「見つかっちゃいけない違法なブツ」を隠す「秘密の引き出し」などという秘密のオプション装備まで設けた愛車を「ブルー・レナ」と名付け、あちこちにドラッグ旅行へ出かけていたと言いますから、日本のちょいワルオヤジとはスケールが違います。

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アストンマーティン DB6(1965年)

若き日のミック・ジャガーと愛車の写真はアストンマーティン本社にも

アストンマーティン DB6

他のスター並に、頑丈かつスポーティなメルセデス・ベンツも好んだらしいミック・ジャガーですが、若い頃からアストンマーティンのユーザーとしても知られており、セレブの愛用でブランド価値を引き上げる「アンバサダー」としての役割も担っています。

アストンマーティンの本社に行くと、歴史的な写真の中でも目立つ場所に「DB6と若き日のミック・ジャガー」が飾られているそうです。

ただし、そのDB6は納車後わずか3週間で接触事故を起こし、左サイドのドア周りがベッコリ凹んだ写真が残されているのも、「ミック・ジャガー、若き日のあやまち」という感じで、(クルマの値段を考えなければ)微笑ましいエピソードと言えるでしょう。

ローリング・ストーンズの中でも「主要メンバー」として華を持たされていたミックとキースは、イメージ通りに派手なクルマやイギリスを代表するようなクルマが似合います。