トイレ

要る要らないで度々話題に上がるトイレだが、私はあった方が良いと思う派だ。

行く機会の多い近所の海岸(もちろんサーフィンが目的で)で、駐車場からトイレが少し離れているところと、トイレが全くない場所に車を停めなければならないところがある。

そうした場所はあまり賑やかでもないので、男の場合は小はなんとかなる。

しかし、急に大の気配を感じてしまう緊急事態に陥ることがないとは言えない。

全くトイレのない場所の場合は、なんとか持ち堪えながら近隣のスーパーやコンビニなどまで車を走らせなければならず、結構危険な思いをする。

半分保険のようなつもりで私はポータブルトイレを備えることにしたのだが、これは買って良かったと思っている。

使用頻度は決して高くないのだが、これからさらに歳をとるともっとありがたく感じることが多くなりそうだ。

実際、先日サービスエリアで寝た時、トイレからあまり近くないところに車を停めたのだが、夜中にトイレに行きたくなって目覚めてしまった。

しかし、外はできることなら出て行きたくない冷たい雨。

用事は小の方だったし、冷たい雨に少し耐えさえすれば無理のない場所にトイレがあったわけだが、結局ポータブルトイレのお世話になり、ありがたさを感じた夜だった。

さらに言えば、女性の場合は夜中に車外に出るだけで場所によっては危険を伴うこともある。

せっかくキャンピングカーであるなら、トイレは絶対にあった方が良いと私は思う。

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しっかりとした防塵対策

境目がいつだったのかははっきりしないが、概ね今世紀と前世紀の境目辺りで車がずっと錆びに強くなったようだ。

以前は、海関連で使っている車はとにかく錆との戦いのような感じだった。

私にとっての最新の車は2010年製のキャラバンで、世間一般からすれば十分古い車なのだが、それまで使っていたどの車より錆びが出なくて感動している。

もう少ししたら下回りには少し強力な防塵処理を施したいと思っているのだが、最初からそれが施されていたらなおありがたい。

これは海関連だけでなく、降雪地に行く機会の多い車にも当てはまる。

融雪剤は塩化〇〇のように頭に塩のつく薬剤が多く、車の下回りを錆びやすくしてしまうからだ。

色々なところに行くのがキャンピングカーなのだから、下回りにしっかりと防塵処理が施されているに越したことはない。

車のサイズ

もちろん室内は広い方が快適だが、ご存じのように日本は道が狭いところが多い。

上の画像の漁村はとても美しく整っている(それが珍しくて写真を撮った)が、こんなところは稀で、大抵の古い漁村は建物が密集していて非常に道が狭いのが普通の光景だ。

これは、元来海岸の町や集落は陸地を背にして海に向いて開かれ、交通手段も海路をメインにして発展してきたからではないかと思う。

実際に陸の街道側から見ると殺風景な集落が、カヤックなどに乗って海から訪れるとこっちが表なんだなあと感じることが少なくない。

話が逸れたが、サーフィンは海でするスポーツなので、そういったところに入って行かなければならないケースも少なくない。

そんな場合、車が大き過ぎると不便なだけでなく、海岸に辿り着けないことさえある。

特に問題になるのは長さより幅だ。

現在乗っているキャラバンは長さが4.7mを超えているため(エンジンの排気量も2000ccを超えているけど)1ナンバーなのだが、幅は普通の4ナンバーのキャラバンと共通でギリギリ1.7m(小型車枠)未満だ。

実はこの車を購入する際に、長さも価格も同じくらいのダッジバンのショーティーとどっちにするか大いに迷った。

しかしダッジバンの幅は2m。キャラバンより30cmも広い。

幅が広ければ居住性はもちろん上がるし、幅の広い車は安定感があって形的にも良い。

しかし、実際にキャラバンで旅をしていてナローボディーのアドバンテージを感じることが少なくない。

海辺に限らず、山の中でもこの幅で良かったと思うことは度々だ。

と言うより、これより30cmも幅の広い車だったら立ち往生してしまったのではないかと思うような場面にも遭遇している。

幅の広い車には色々な意味で大いに魅力も感じるが、日本での実用性を考えるとナローボディーに軍配が上がることも事実だ。

では長さはどうかと言えば、5mをギリギリ切る長さの私のキャラバンと、長さが30cm短い4ナンバーの普通のハイエースやキャラバンと比べた場合、実際に乗っていて私のキャラバンが長さのせいで不便と感じたことは全くない。

意外にも30cm程度の長さの違いは小回りに関してそんなに影響がないようだ。

コインパーキングなどには長さ5mの制限があるところもあるが、これもクリアできるので、ギリギリ5m未満はなかなかなに素晴らしい。

しかし、他にも長さが5mを切るか否かが大きな分かれ道になることがある。

フェリーの運賃だ。

旅するサーファーは陸路だけでなく、フェリーを利用する機会も多い。

フェリーの運賃はナンバーの分類で区分けしている会社もあるが、長さで区分けしているところが多い。

その場合、大抵4m未満5m未満6m未満のような区切りなるから5m未満であることが非常に重要になってくる。

神奈川県に住んでいた頃は休みの日に近所で波がなければ東京湾フェリーを利用して現在住んでいる房総半島へ頻繁に訪れていた(アクアラインが現在のように安くなる以前)のだが、東京湾フェリーの料金区分もこのタイプだ。

東京湾フェリーは今でも利用することの度々あるが、1ナンバーのキャラバンスーパーロング(現行のスーパーロングは5mを超えてしまっている)でも一般的なサイズの乗用車やミニバンと同じ料金で利用できることはありがたい。

逆な例では、以前持っていたロングボディーのサニートラックは長さが4mよりほんの少しだけ超えていたせいで軽自動車と同じ料金で利用することができず、非常に残念だった。

遠いところでは、四国・九州・奄美大島(現在は残念ながら東京や大阪らの航路には人の乗れるフェリーがなくなってしまった)などへもフェリーに乗って何度もサーフトリップに出かけているが、遠距離になるとこの差がさらに大きく広がってしまう。

この料金の差についての詳しい話はまたの機会にしようと思うが、東京から徳島へ行った場合、5mを超えてしまうと片道6千円くらいの料金差になってしまうようだ。

理想のボディーサイズは、幅は程々、長さは5mを切るのがベスト。

5mを超えてしまうならいっそ6m近くまであった方が良いように思う。

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理想の車を想像してみよう

もちろん外観のデザインや走行性能などに関して絶対に蔑ろにできない条件は他にも色々あるが、それらを除いてもし私がキャピングカーを作るなら外せない条件や理想とすることなどをざっと挙げるとこんなところだ。

これを簡単に具現化できる訳ではないが、こうして具体的に条件を挙げていけば、キャンピングカー選びで失敗する可能性は減り、DIYの計画も立てやすくなる。

そして、想像しているだけでも結構楽しい。

なんとなく興味を持っているような人も、真剣に考えている人も、自分にとっての最高のキャンピングカー像を細部まで具体的に思い描いてみてはいかがだろうか?

ところで、私にとっての理想のサイズ:幅は程々、長さは5mを切るって、まさに愛車E25キャラバンスーパーロング以外にないかもしれない。

さてどうしよう?

ライター:笠原 サタン

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