ボニーを立体化した「フィギュアーツZERO ジュエリー・ボニー」(BANDAI SPIRITS)

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ボニーの衝撃的な出自にファンから悲しみの声

「週刊少年ジャンプ」2023年50号(集英社)に掲載された『ONE PIECE』第1098話では、長年謎に包まれていたバーソロミュー・くまと、その娘ジュエリー・ボニーの過去が明らかになりました。ボニーの衝撃的な「出生の秘密」が明かされ、SNS上には多くのファンからの悲嘆の声が挙がっています。彼女の秘密にファンはどのような反応を見せているのでしょうか。

※この記事は『ONE PIECE』原作の最新話付近の情報を含みます。

 原作1098話では、「革命軍」軍隊長だったジニーが天竜人の妻として攫われた日から2年後(現在から12年前)のとある日、革命軍のメンバーのもとへジニーからの連絡が入ります。ジニー曰く、彼女は病気になったことで、天竜人から「捨てられ」たということです。

 ジニーと愛し合っていたバーソロミュー・くまは、瞬時に空間移動ができる「ニキュニキュの実」の能力で、かつてふたりで暮らしたソルベ王国に移動します。そこには、全身が青く、石のように固まってしまった状態で事切れているジニーの姿がありました。そしてジニーの遺体の傍らには、生まれたばかりの赤ん坊・ボニーがいたのです。

 くまは亡きジニーに「この子はおれが育てる」とボニーの父親になることを誓いました。
作中には直接的な表現はないものの、ボニーは「ジニーをさらった天竜人との子供」ということが読み取れます。

 ボニーはくまとジニーの間の子供だと思っていたファンからは、誘拐された先で子供を産むことになったという残酷すぎるジニーの境遇に関して「少年誌で展開していいレベルの話ではないのでは」「本当に残酷すぎて吐きそうになる」など、ショックを受けた声が挙がっていました。

 このように大きな悲しみのなかで産まれてきたボニーでしたが、くまやソルベ王国の人びとの愛情を一心に受け、元気な少女に成長します。

 しかし数年が経った頃、ボニーの目の下に突然「青い石」が発生してしまいました。これはボニーの母であるジニーが患った症状と、同じものだったのです。これを受け、くまはジニーの病名を解明するために革命軍を辞めて、ボニーの傍で暮らすことを選びます。

 数年後、ボニーが発症したのは「青玉鱗(せいぎょくりん)」という難病だということが判明します。これは日光・月光などすべての自然の光にあたることにより、「青い石」の箇所が全身に拡がっていくというもので、仮にそれを完璧に防いだとしても、時間による進行は止められないという恐ろしい病気でした。

 医師には「ボニーは10歳の誕生日を迎えることはない」と言われ、その言葉にくまは絶望します。



jpg,「Portrait.Of.Pirates ワンピースシリーズNEO-DX バーソロミュー・くま」(メガハウス)

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ボニーの名前に込められた父との絆とは?

 子供たちにとって、ボニーの目の下にできた「青い石」はからかいのもとであり、ボニーは近所のいじめっ子たちから「外に出れねー吸血鬼!」などとひどい言葉を浴びせられます。

「変なのかな……仕方ないじゃん 病気だもん……」とつぶやくボニーに対し、くまは子供たちがボニーの顔にできた「青い石」が「宝石」のように綺麗だから羨ましいのだろう、と返すのです。
 その言葉にボニーが喜ぶと、くまは「ああ!!!私は大好きだっ!」と答え、病気のために出きてしまった「青い石」が、まるで「宝石」のように美しいものだと伝えたのでした。

 SNS上では、このやりとりがボニーの「名前」と大きく関係していることに注目したファンの声が多く挙がっています。というのも、「大喰らい」の異名を持つボニーのフルネームは「ジュエリー」・ボニーだからです。

 血はつながってないとはいえ、くまの娘であるならば、ボニーの本名は父と同じく「バーソロミュー・ボニー」であるはずです。ですが、ボニーは自分がくまの娘であることを隠すために、「ジュエリー」という偽のファミリーネームを名乗っていたのかもしれません。

「ジュエリー」はくまがかけてくれた、「宝石」という言葉に関係している可能性があります。SNS上でも「『ジュエリー』と名乗った意味が泣ける」「なんとも切ないなあ……」など、くまとボニーの間にある愛情に心動かされたファンの声が挙がっていました。

 また、1098話では、ボニーが産まれたのが12年前ということが明かされています。「青玉鱗」を患った時に医師が言った「ボニーは10歳の誕生日を迎えることはない」という見立ては外れたことになります。これはボニーが「トシトシの実」を食べて年齢を自在に操れる人間になった(最新107巻のSBSにて判明)からなのか、別の理由で治ったのか、という点も重要でしょう。

 この先の過去編でボニーの病気が完治するのか、実は現在も治っていないのか、いずれ明らかになるはずです。これ以上痛ましいエピソードが判明するのは心苦しいですが、先の展開を楽しみに待ちたいと思います。