鬼殺隊達が鬼に立ち向かう様子が描かれた新作アニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』キービジュアル (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

【画像】 『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』を見る前に押さえておきたい過去シリーズ(4枚)

『鬼滅の刃』見てないけど大丈夫? 速攻で見返すべき理由とは

『鬼滅の刃』はアニメ化して以降とんでもないスピードで広まりを見せた一方、ブームに乗り遅れ、原作すら読んでいないという声もよく聞きます。なかには「鬼滅を話題にするのは今さら感が……」との理由から、敬遠してしまう人もいるのではないでしょうか?

 しかし『鬼滅の刃』シリーズはマンガの原作終了後の現在もいまだ人気が衰えておらず、今後もTVアニメや劇場版が続々と展開されることでしょう。「刀鍛冶の里編」が4月放送開始する前に、あらためて過去作を振り返ってみませんか。

 アニメの冒頭では主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)は愛する家族を鬼によって虐殺され、唯一生存していた妹の禰豆子(ねずこ)も鬼に変えられてしまうという悲惨な幕開けを迎えます。

 炭治郎は「自分がもっと強ければ」という後悔の念から、妹を人間に戻す手立てを探すため修行の道を邁進。鍛錬を重ねるうちに戦闘において最も重要な要素は「呼吸」であることを学びます。ある時期どこにいっても「全集中、〜の呼吸」というフレーズを、やたらと使う人が増えたのは記憶に新しいのではないでしょうか。

 基本の呼吸として「水、雷、炎、岩、風」の5種類が存在し、基本呼吸から派生した呼吸法が複数登場します。鬼を狩るために人間で構成された組織「鬼殺隊」には、呼吸を極限まで修練した「柱」という精鋭が所属。炭治郎も柱の直接指導を受けながら日に日に成長を遂げていきます。

 一般的に鬼といえば「怖いもの」「悪いもの」といったイメージが強く、大抵悪役として描かれがち。『鬼滅の刃』でも初期では同じような設定で描かれますが、ストーリーが進むにつれて鬼についての印象が大きく変わる出来事が。ネット上で話題となった“サイコロステーキ先輩”の有志? が見られる「那田蜘蛛山編」では、悲しい過去を背負った人間が、「鬼舞辻無惨」(きぶつじむざん)によって鬼に変えられた回想が描かれました。

 ちなみに鬼舞辻無惨は自分の血を分け与えることで、人間を強制的に鬼へと変えてしまう力を持つようです。鬼の背景が描かれたことで「正義が悪を裁く」単調な物語から脱却し、ファン層の拡大に繋がった可能性もありそうです。

 鬼は鬼舞辻無惨から与えられた血の量で能力に差ができるため、強大な力を持った鬼は「十二鬼月」と呼ばれています。十二鬼月のなかでも異質な強さを誇る鬼は、「上弦の鬼」と位置付けられ別格の扱い。炭治郎が自らが有している呼吸は「日の呼吸」と気が付きつつあるものの、上弦との一騎打ちでは歯が立たないほど力の差を見せつけられます。2023年4月にスタートする「刀鍛冶の里編」では、炭治郎がどういった戦いを見せるのか非常に楽しみですね。

「刀鍛冶の里編」では物語全体の中盤が描かれますが、今後のストーリーを占う重要なターニングポイントになる予感も。『鬼滅の刃』シリーズがさらなる盛り上がりを見せるかどうかは「刀鍛冶の里編」にかかっているのかもしれません。人気シリーズのターニングポイントになり得る展開は今作から見ても面白いものとなるでしょう。

 過去に放送された作品を見返すためには、「DMM TV」「U-NEXT」「ABEMA」「​​Hulu」などの動画配信サイトがおすすめ。4月新アニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』が始まる前に一気見して新シリーズをさらに楽しんでみてはいかがでしょうか。