『BLEACH 千年血戦篇』第二弾キービジュアル (C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsu・ぴえろ

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「もっと話題になっていいだろ!」ファンの叫び

 2022年10月10日より放送開始のアニメ『BLEACH 千年血戦篇』は、同作品の最終章ということで放送前から期待の声が多くありました。放送日が発表された際には、数々のメディアで取り上げられています。しかし、実際に放送が始まってからは、毎話ネット上で反応するファンの姿は見られるものの、「なんかあんまり話題になってない?」「他の秋アニメが強すぎるのか?」と、不安がる人も見られるなど、前評判ほどの盛り上がりは見せていない印象です。

 ファン待望の続編かつ、声優陣もほぼ続投の新アニメですが、なぜそれほど話題になっていないのでしょうか。前述のとおり、2022年の秋アニメが豊作で視聴者が分散していることも、理由のひとつと考えられますが、ほかにネット上では「もしかすると、前作アニメの放送終了から10年も経過しているのが原因かも」と考える声もあります。2012年当時、アニメ『BLEACH』を見ていた子供や学生たちは、すでに大人です。10年ぶりの続編が放送されても、関心が他に向いてしまい、今さら見ようとは思わなかった人も一定数いるのかもしれません。

 さらに、当時の放送時間は地方によって差はあるものの、基本的に平日夕方であり、子供たちが見やすい時間帯でした。しかし、今回の『千年血戦篇』は深夜帯の放送となり、子供たちがリアルタイムで見られる時間帯ではありません。大人になったかつてのファンを狙った時間設定なのかもしれませんが、子供世代を巻き込めなかったのが、話題になりづらい要因の可能性もあります。

 とはいえ、ネット上では「すごい予算かけてるな……毎回作画が神すぎる」「卍解の演出がかっこいい! これは映像化して正解だわ」「夕方に放送していた頃とは、動きが段違い」「千年血戦篇は映像映えするシーン多いし、これからも期待してる」「深夜だから、過激シーンもちゃんとやってる」など、高水準の映像と演出に惹きつけられている人も多いようです。ほかにも「原作のテンポをいい意味で崩していて、映像として見やすくなってる」「わかりにくかったところを、アニメオリジナルで補完してくれるのいいな。天才的に面白い」などの意見も見られます。

 アニメとしてクオリティが高いからこそ、SNSなどであまり話題にならないことを残念がる声もあるようです。ただ、第8話では『BLEACH』ファンにはうれしい懐かしの面々が登場し、Twitterで「グリムジョー」「月島さん」がトレンド入りするなど、段々と盛り上がりを見せてもいます。

 アニメ『BLEACH 千年血戦篇』は、今後分割4クールで放送されることが発表されており、まだ始まったばかりです。原作では「クライマックスが少々駆け足で終わってしまった」と思っている人も多いようで、「今回のアニメ化ではじっくりと最後まで描いてほしい」と、期待が集まっています。