「天空シリーズ」第1作、ファミコン版『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(エニックス)

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みんなが『ドラクエ』を卒業したナンバリングタイトルって?

「ドラゴンクエスト」シリーズは、「並んでも買えなかった」「ふっかつのじゅもんを間違えた」「セーブが消えた」など、子供時代の思い出話が、令和のいまでも盛り上がるほどの人気タイトルです。『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売時には、社会現象を巻き起こすほどのブームとなりました。その後、ハードを変えながらナンバリングタイトルがリリースされ続け、現在発売されている最新タイトルはマルチプラットフォームの『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』となります。

 皆さんがプレイしたのは、どのナンバリングタイトルでしょうか? 「初代」で初めて「ドラクエ」に触れ、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』でパーティー制の楽しさを知り、『ドラクエ3』の壮大な世界に心躍らせたかもしれません。ただ、大人になっていくにつれ、「ドラクエ」から離れてしまった、という人も少なくありません。

「『ドラクエ』はどこまでやった?」という話題は、ファンの間でよく語られます。「卒業の節目」になりそうなタイトルをみてみましょう。

ありそうなパターン1:『ドラクエ5』までやった

 ハードが「ファミコン」から「スーパーファミコン」になった、最初のソフトとして発売されたのが『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(1992年)です。幼少期から過酷な運命を乗り越えていく壮大なストーリーや、仲間モンスターシステム、花嫁選びのイベントなど、話題にこと欠かないタイトルです。ファミコンを遊び尽くし、『ドラクエ5』の発売と同時にスーファミ本体も買った、という人も少なくないでしょう。

『ドラクエ5』は仲間モンスターの顔ぶれを変え、違う花嫁を選び、繰り返し遊べるタイトルでした。『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』(1990年)から始まった、通称「天空シリーズ」の2作めにあたります。ところが、3作めの『ドラゴンクエストVI 幻の大地』は「『ドラクエ』は好きだったけど、6からはプレイしていない」という声を聞くことがあります。事情は人によって異なるでしょうが、あくまでひとつの予想として、発売年が関係していそうです。

『ドラクエ6』の発売は1995年でした。初代『ドラゴンクエスト』が発売された1986年に、例えば小学校中学年(10歳)だった人であれば、『ドラクエ6』発売時は高校を卒業している計算になります。進学したにせよ、就職したにせよ、ゲーム三昧だった日々とは状況が変わっているかもしれません。

ありそうなパターン2:『ドラクエ9』までやった

「ニンテンドーDS」用ソフトとして発売された『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』(2009年)は、ほかのナンバリングタイトルとは少し毛色の違ったゲームでした。「すれちがい通信」でほかのプレイヤーと「宝の地図」を交換するシステムが、大きな話題になりました。

 もちろん、ひとりでプレイすることもできたので、これまで「ドラクエ」を遊んできたファンは「新作が出れば当然、プレイする」という気持ちでいたかもしれません。転機があったのは、次の『10』です。「Wii」、「Wii U」、Windows版などがリリースされた『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』(Wii版発売:2012年)は、シリーズ初のMMORPGです。「オンラインゲームはどうにも抵抗がある」「やり始めたらハマって、抜け出せなくなりそう」と敬遠してしまい、「未プレイ」という人は多そうです。

ありそうなパターン3:全部やった

 自分の周りの環境が変わろうが、ハードが変わろうが、「ドラクエ」が好きでたまらない人にはささいな問題です。発売が予定されている最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』を待ちながら、いまもアップデートされ、追加コンテンツもリリースされている『ドラクエ10』のプレイを楽しみ続けている、勇者のなかの勇者です。

 実際には、リメイク版も含めると、プレイ順がナンバリング通りではなかったかもしれません。いくつか未プレイのタイトルはあるものの、「原点回帰」で人気を博した『ドラクエ11』で久しぶりに「ドラクエ」をプレイした、という人も多そうです。