海軍中将ガープもゴア王国出身! 『ONE PIECE ワンピース 14thシーズン マリンフォード編 piece.9 (初回限定版)』DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】みんなかわいいけどカッコいい!ゴア王国の子供時代のルフィ、エース、サボ

重要人物が続々と出現しているゴア王国の謎とは

 最終章に入った『ONE PIECE』では、まだ多くの謎が残されている状態です。そのなかで今回は、ルフィの出身地というだけでなく、ドラゴンやサボにも影響を与えた、謎多き「ゴア王国」について、ネット上で話題の考察を振り返ります。

 ゴア王国は、東の海で最も美しい国と言われており、ルフィが生まれたフーシャ村もゴア王国にあります。ルフィがエースやサボと出会った場所であり、回想シーンでの登場が中心です。現在はサボの義理の兄弟であるステリーが国王になっていることが明かされており、ネット上では「もしかしたらサボが国王になっていたかもしれない」と話題になりました。

 その美しさの一方で、ゴア王国は要らぬものを綺麗に排除した「隔離社会の成功例」と説明されています。身分の高い貴族が住む中心地と、排出されたゴミがあふれる地域「不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)」が完全に隔離されているのが「美しい国」の実態です。

 そして、貧困層の人びとは中心地から離れた所に住むことを余儀なくされており、天竜人・ジャルマック聖がやってくることが決まった際は、王族たちの判断で意図的な火事で燃やされそうになってしまいました。ルフィの父で同じくゴア王国出身である、革命軍総司令官のドラゴンは「この国こそ世界の未来の縮図だ」「いらぬ物を淘汰した世界に 幸せなど待ってはいない…!!」といい、特定の人びとが排除される現状を変えたいと考えています。

 また、天竜人を嫌う海軍中将のガープもゴア王国の出身です。天竜人を目指すステリーは、ガープに貴族とのコネクションを要求していました。さらにジャルマック聖が12年前にゴア王国に訪れていることもあり、ネット上では「ステリ―がバカなだけかと思ってたけど、血筋でなくても天竜人になれる可能性があるのか?」「天竜人もゴア王国も歪んでる」「ガープがコネクション持ってるのは、『ゴッドバレー事件』で天竜人を守ったからかな」などの意見が上がっています。

 ゴア王国は珍しく横暴な天竜人が来ることを嫌がっていない国であったため、「元天竜人が作った国なのか?」などの考察もされています。

 天竜人になることを考えているステリーは、成長しても貴族以外に対して強い差別意識をもっています。ゴア王国の前王と王子が謎の病死を遂げていることや、権力を手に入れるために手段を選ばない面があることから、「ステリーが前国王を暗殺したんじゃないかな」「今後ステリーが物語のカギになるかも」といった考察もありました。

 ドラゴンがいつかゴア王国を変えることを誓ったことや、ステリ―が強烈な野心を抱えていること、また燃やされそうになった「グレイ・ターミナル」の人びとがドラゴンに助けられて革命軍入りしていることなど、ゴア王国は今後も重要なカギを握る国となりそうです。