画像は「ONE PIECE Log Collection Special“Episode of EASTBLUE”」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】「え? 普通当たる?」 これが「SBSで先に登場を予言(?)」されていたキャラです(3枚)

麦わらの一味に関する重要な質問が登場していた?

 マンガ『ONE PIECE』のコミックスには、作者の尾田栄一郎先生が読者からの質問を募集し、それに答える「S(質問を)B(募集)S(するのだ)」というコーナーがあります。読者と尾田先生が質問や投稿を介して直接やりとりできる、という人気のコーナーで、なかには尾田先生をドキッとさせるような鋭い質問もありました。本記事では「SBS」に寄せられた、ルフィ率いる「麦わらの一味」に関する鋭い質問を振り返ってみましょう。

 コミックス20巻のSBSでは、読者からの「『ヒトヒトの実』は、人が食べたらどうなるの?」という質問が投げかけられます。当時、作中で登場していた「ヒトヒトの実」は、トナカイであるチョッパーが食べたものだけでした。ルフィの食べた「ゴムゴムの実」の別名が「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル『ニカ』」であることも明かされた現在、改めてこの質問を読むと、作品の重要な情報に迫った質問かもしれません。

 これに対し、尾田先生は当時「『人と成る』なんて言葉がございますように。(中略)そういう感じもあったり。ね。なかったり。はい、さようなり。(逃げた)」という回答をして、この質問から逃れています。もしも、尾田先生の頭のなかに当時から「ニカ」の構想があったとしたら、かなり動揺していたかもしれません。

 次に、コミックス59巻の「SBS」では、ファンのあいだでも有名な「数字の法則」についての質問が登場しました。この質問は読者の「SHANKS・LOVE」さんから投稿されたもので、麦わらの一味の悪魔の実の能力者は、それぞれ「ゴムゴム(5656)」(ルフィ)、「ヒトヒト(110110)」(チョッパー)、「ハナハナ(8787)」(ロビン)、「ヨミヨミ(4343)」(ブルック)と、全員の実の名前のなかに数字が入っているという指摘がありました。

 それにともない「『ニキュニキュ(2929)の実』の能力者であるバーソロミュー・くまが今後一味に入るのでは?」という指摘を受けた尾田先生が「なにィ~~~!!いやーびっくりしました!どういう意味で驚いたかって!?ノーコメント~~~~!!!!」とはぐらかすやりとりが掲載されています。

 その後、ファンのあいだで「フクフク(2929)の実」の能力者である錦えもんや「トシトシ(104104)の実」の能力者であるジュエリー・ボニーなど、「『数字の法則』に当てはまる能力を持っているので、ルフィの仲間になるのでは?」と話題になっているキャラもいますが、くまや例にあげたキャラたちは仲間入りしていません。



サンジが表紙の「ONE PIECE Log Collection “NAVARON”」DVD(エイベックス・ピクチャーズ)

(広告の後にも続きます)

まさに予言? 読者からの「サンジ」に関する質問とは

 最後に紹介するのは、コミックス第61巻に掲載され、結果的に予言のようになってしまった、サンジに関するペンネーム「藍也」さんからの質問です。これは2年前のサンジと新世界編のサンジの「眉毛の向き」が変わった理由について尋ねた投稿で、藍也さんが尾田先生に対して「①作画ミス②イメチェン③実は双子の弟のヨンジ」という選択肢を提示しています。3番目に、のちに本当に作中に登場する、サンジの四つ子の弟・ヨンジの名前が入っていたのです。

 この質問に対し、尾田先生は「サンジは変わってないでしょ?」ととぼけた上で「あえて選ぶなら①かな」と回答しています。ヨンジの存在にはまったく触れていないので、この時尾田先生が内心どう思っていたのかは定かではありません。

「SBS」には読者からのふざけた質問も多く、尾田先生もノリ良く回答していて、基本的には気軽な気持ちで読めるコーナーです。しかし、時折読者からの鋭い質問や、作中の重要な情報が明かされることもあるので、「SBS」を熟読すると『ONE PIECE』をより楽しめます。