スケバン刑事 3部作一挙見Blu-ray(東映)

【画像】初代から四代目まで! 歴代「麻宮サキ」の激闘が見られる作品たち(6枚)

3人の「麻宮サキ」が集まる、初めてのトーク番組

「スケバンまで張ったこの麻宮サキ なんの因果か落ちぶれて 今じゃマッポ(警察)の手先 笑いたければ笑えばいいさ」

 1985年にフジテレビ系で放映された実写ドラマ『スケバン刑事』で、主人公・麻宮サキを演じた斉藤由貴さんの決めゼリフです。高校生ながら特命刑事となった麻宮サキが、ヨーヨーを武器に校内にはびこる悪と闘うという学園アクションドラマでした。スケバン刑事・麻宮サキ役で斉藤由貴さんは大ブレイクし、南野陽子さん、浅香唯さんが二代目、三代目に就任する大人気シリーズとなりました。

 2022年10月9日(日)夜8時からスタートする音楽バラエティ番組『霜降り明星のゴールデン80’s』(BSフジ)では、初回ゲストとして斉藤由貴さん、南野陽子さん、浅香唯さんが2週にわたって出演します。歴代スケバン刑事である3人が、顔をそろえてのトークは初めて。斉藤さんは「白い炎」、南野さんは「楽園のDoor」、浅香さんは「Remember」と、それぞれ『スケバン刑事』の主題歌も歌うそうです。

 美少女アイドルたちが競演した『スケバン刑事』の魅力を振り返ります。

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孤独な闘いを続けた初代・麻宮サキ

 第3回ミスマガジンのグランプリを受賞した斉藤由貴さんは、1984年に「週刊少年マガジン」のグラビアに登場し、芸能界デビューを果たします。翌年2月には「卒業」を歌い、歌手デビュー。そして4月に放送が始まった『スケバン刑事』が女優デビュー作となります。斉藤由貴さん自身、この起用には大いに驚いたそうです。

 少年院に収監されていた不良女子高生・麻宮サキ(斉藤由貴)は、母親の死刑執行を停止してもらう代わりに、特命刑事になることを承諾します。警察の手が及ばない、学園内で起きる犯罪の捜査がその任務です。桜の代紋(警視庁のエンブレム)が仕込まれた重合金製のヨーヨーを唯一の武器に、サキは孤独な闘いを続けます。

 数々の映画やドラマに出演し、演技力の高さで定評のある斉藤由貴さんですが、『スケバン刑事』は初めての主演作。アクションも不慣れで、ヨーヨーは苦手だったそうです。おっとりした印象の強い斉藤由貴さんが、まったく似合わない「スケバン」を演じるというギャップ萌えを視聴者は楽しんでいたように思います。

 制作は東映です。任侠映画や時代劇などで知られる東映だけに、サキが口上を述べてから始まるアクションシーンは、30分のテレビシリーズながらなかなかの見応えでした。笑いながらも、ついつい最後まで観てしまう面白さが、実写版『スケバン刑事』にはありました。



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