「ウルジスト」たちが、こぞって推す理由とは?(写真:画像AC)

【画像】出番は少ないけど? なぜか人気があるキャラを見る(4枚)

表紙を飾ったのに、全く登場しないのはなぜ?

『ONE PIECE(ワンピース)』の第51巻には、最悪の世代と呼ばれる海賊たちが描かれていました。作中でも、トラファルガー・ローやユースタス・キッドとキラーなど最悪の世代の大半が麦わらの一味と深い関わりを持っていました。最新話(1061話)では、ジュエリー・ボニーとの接点ができたことで、麦わらの一味と接触していない最悪の世代はウルージのみとなりました。表紙に描かれるも今のところ、目立った活躍の少ないウルージが、最終章でどのような活躍を見せてくれるのか、読者からの注目が集まっています。

 ひとまず、ウルージについて明かされている情報を整理してみましょう。船員からは「僧正(そうじょう)」と呼ばれる、破戒僧海賊団船長で、海賊団自体が一種の宗教団体のようになっています。最悪の世代のなかで一番懸賞金が低く、出番が少ないながらも、独特な言葉遣いや存在感から、「ウルジスト」というファン名がつくほどのカルト的人気を誇っています。「ウルジスト」の間では呼び捨てではなく、「ウルージさん」や「ウルージ様」、「ウルージ僧正」など敬称をつけて呼ぶほどの崇拝ぶりを見せる人も。

 人気の秘密は、キャラのインパクトに加えて、未知数の戦闘力でしょう。シャボンディ諸島では、黄猿の横槍さえなければ完全勝利できたと言っても過言ではないほど、熱いパシフィスタ戦を繰り広げました。麦わらの一味全員がボロボロになるまで戦ってどうにか勝利していたことと比較すると、単身で互角の戦いを見せたウルージの強さをうかがわせます。また、懸賞金がわずか1億800万ベリーにも関わらず、当時6億ベリーの懸賞金をかけられていた、ビッグ・マム海賊団のスナックを倒した事実も明かされていました。

 そして、ルフィほどではありませんが、ウルージもいくつかの奇跡によって、4皇と呼ばれていたふたりからも生きながらえていました。スナックを倒されて激怒したビッグ・マムから命からがら逃げ延びたり、カイドウとは遭遇するだけで済んだりしています。運も味方につけてしまう強キャラっぷりも、「ウルジスト」たちを生み出した要因なのかもしれません。

 読者の間でも「ウルージはどこで何してんだろう?」「いまだに能力すら謎なの大物が過ぎる」「ここまでくると、重要な人物説が濃厚になってきたな(笑)」などといった声があがっており、ウルージの活躍に期待が高まる声が寄せられていました。