映画『東京リベンジャーズ』DVD(TCエンタテインメント)

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若手スターの登竜門としてのヤンキー映画

 仲村トオルさん、中山美穂さんらが映画デビューを飾った『BE-BOP-HIGHSCOOL』、江口洋介さん、織田裕二さんらが暴走族に扮した『湘南爆走族』、小栗旬さん、山田孝之さんがワイルドにイメージチェンジした『クローズZERO』……。不良マンガを原作にした実写化映画は、これまでに次々とその時代を代表する若手スターたちを輩出してきました。

 北村匠海さん、吉沢亮さん、山田裕貴さん、今田美桜さんらが出演した映画『東京リベンジャーズ』(2021年)も、興収45億円という大ヒットを記録。暴走族「東京卍會」の総長・マイキー役の吉沢亮さんの金髪姿、副総長・ドラケン役の山田裕貴さんの大胆な剃り込みが話題となりました。

 2022年7月30日(土)の「土曜プレミアム」(フジテレビ系)では、英勉監督による映画『東京リベンジャーズ』を地上波初オンエアします。ノーカット放映です。この機会に、『BE-BOP-HIGHSCOOL』を原点とする、不良(ヤンキー)マンガ実写化の歴史を振り返ります。



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ヤンキー映画の始まり『BE-BOP-HIGHSCOOL』

 福岡市出身の漫画家・きうちかずひろ氏のデビュー作を実写化したのが、東映映画『BE-BOP-HIGHSCOOL』(1985年)です。東映はヤクザ映画を数多く製作しており、アウトローたちを主人公にした映画づくりを得意としていました。当時の不良は「ツッパリ」と呼ばれていましたが、1980年代中盤くらいから「ヤンキー」という呼び名が広まっていきます。

 ダブりの高校生・ヒロシ&トオル役は一般オーディションで選ばれ、清水宏次朗さん、仲村トオルさんが扮しています。年下の同級生・今日子役を中山美穂さんが演じ、映画主題歌「BE-BOP-HIGHSCOOL」も歌っています。ヒロシ&トオルの暴れっぷりが見事だったことから、劇場版だけでも第7作まで製作される人気シリーズとなりました。

 同じく東映が、「ビー・バップ」人気に続けとばかりに製作したのが、神奈川県出身の漫画家・吉田聡氏の連載デビュー作を実写化した『湘南爆走族』(1987年)でした。江口洋介さんは紫色のリーゼント、織田裕二さんはメッシュ入りのリーゼントを披露している、かなりレアな作品です。

 江口さんは『るろうに剣心』(2012年)では斎藤一役を渋く演じ、これもハマっていました。マンガの実写化と、江口さんは相性がいいようです。



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