映画『それいけ! アンパンマン いのちの星のドーリィ』ビジュアル画像 (C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV(C)やなせたかし/アンパンマン製作委員会2006

【画像】大人でもガチ泣きする『アンパンマン』(3枚)

子供と一緒に視聴する大人が涙!?

 約30年にわたって放送されているアニメ『それいけ! アンパンマン』は、幼児向け番組として絶大な人気を誇っています。長い歴史のなかで大人が見ても面白い名作エピソードが多数作られており、ネット上では「神作」「今見ても泣ける」との声も少なくありません。

 大人の視聴者から特に評判が高いのは、2006年7月公開の映画『それいけ! アンパンマン いのちの星のドーリィ』です。主題歌『アンパンマンのマーチ』の一節「なんのために生まれて なにをして生きるのか」が作品のテーマになっており、命を得た人形・ドーリィの活躍を通して愛と献身が表現されました。シリーズで唯一アンパンマンが死んでしまう話でもあるため、印象深い物語としてファンの心をつかんでいます。

 他に感動的なエピソードでよく挙げられるのが、アニメ第50話「アンパンマンとゴミラ」。ごみを食べる優しい怪獣・ゴミラが、ばいきんまんに巨大化させられて暴走する話です。アンパンマンの奮闘で理性を取り戻すものの、最終的にゴミラは海の底に姿を消しました。自身に落ち度はないのに、人に迷惑をかけないようにゴミラが孤独に暮らすことを選ぶ展開が切ないエピソードです。ゴミラはのちに2001年7月公開の映画『それいけ! アンパンマン ゴミラの星』で再登場し、他者に尽くす感動的な活躍を見せてくれました。

 幻の鳥ドドが出てくるアニメ第35話「アンパンマンとドドのしま」も泣ける名作。ドドは絶滅したと思われていましたが、ある島でアンパンマンが発見して仲良くなります。ドドはピンチに陥ったアンパンマンを、叫び声で火山を噴火させることで助けますが……。火山の影響でドドの島が沈み、ドドは行方不明になってしまいます。ドドの自己犠牲の精神を描くと同時に、ヒーローにも救えないものがあると思い知らされる重いエピソードでした。

 3つのエピソードに関する感想はTwitterでしばしば投稿されており、「感動的な神作」「大人が本気泣きする面白さ」と絶賛する声が多数見られます。