乗車率はどのくらい?
シャワー室は個室内ではなく、車端部にあります。シャワーカード自体はA個室用と書かれていますが、共用シャワーでも使えます。シャワールームにはシャンプーとボディソープが備わります。シャワーは5秒もせずお湯に変わり、使用時間は6分でした。使いにくいのは、備え付けのドライヤー。パワーがなく、髪が乾きません。長髪の女性であれば、個室に戻って持参したドライヤーを使った方がよいでしょう。ただしコンセントが60ヘルツな点には注意です。
寝台列車ですから、騒音と振動も気になるところ。以前計測した24番個室(11号車)とほぼ同じでしたので、再掲します。
・平均騒音:49.4dB
・最大振動:震度2.9、平均振動:震度0.8
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久しぶりに「シングルデラックス」を利用しましたが、B寝台と比較して個室内での過ごし方が豊富でした。チェアに座ってビジネスデスクで作業したり、自分のペースで歯磨きをしたりと、自由な時間を過ごせるのは嬉しいことです。また、途中駅からでも「シャワーカード」を購入できない不安がなく、旅の途中で入浴できることには安心感があります。寝心地も寝台幅の分だけ快適で、先に売り切れるのも納得でした。
なお浜松駅を出た後で乗車状況を調べました。3月の平日下りで、空室は「瀬戸」が「シングル」1室と「ソロ」2室、「出雲」が「シングル」1室と「ノビノビ座席」2室でした。つまり両列車とも乗車率は97%で大盛況といえます。
しかし、これでも利益率が低く、後継車両が危惧される「サンライズ」。例えば後継車両にはJR東日本や四国が少し出資し、予備編成を決められた距離だけ運行できるというのはどうでしょうか。「新型サンライズがやってくる」ことは、観光キャンペーンや高額ツアーの目玉にできますし、電源車や機関車をJR東日本や四国が用意できれば、あちこちで運行できそうです。
魅力的な寝台特急の旅が、長く続くことを願う次第です。