江戸情緒あふれる帳場でチェックイン
西の河原通りに面した奈良屋旅館の玄関口
奈良屋旅館で宿泊する際はこちらの玄関口へ。築100年以上の白壁の建物に、大きな看板と家紋入りの提灯が格式を感じさせます。
名水草津の水
玄関口の横の水桶にちょろちょろと流れているのは標高2000m地点に湧き出る「名水草津の水」。柄杓ですくって喉を潤すことができます。
ソファやテーブルをしつらえた休憩処
エントランスを入るとそこには昔懐かしい「帳場」があり、スタッフの方々が温かく迎えてくれます。写真は帳場の左手にある休憩処。天然木を生かしたソファに座り、ウェルカムドリンクでほっとひと息。
テーブルの中央には小さな手毬が
創業当時に使われていた箪笥や囲炉裏などアンティークにも目を奪われます。テーブルに飾られた小さな手毬がかわいらしい。
階段もすべて畳敷きになっている
館内はすべて畳敷きなので、部屋や浴室までは素足で移動します。階段や廊下には能画家・飯塚正賢さんの作品が飾られているのも魅力です。
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ベテランの「湯守」が仕上げる極上の湯を堪能しよう
花乃湯の露天風呂
大浴場は「御汲み上げの湯」と「花乃湯」の2カ所あり、時間によって男女入れ替え制。湯船に引いている「白旗源泉」は、かつて源頼朝が発見し入浴したと伝わる歴史ある温泉です。
お汲み上げの湯の半露天風呂
奈良屋旅館では源泉かけ流しにこだわり、加水をせずに「湯もみ」で温度調節を行っています。その温泉を管理しているのが「湯守」です。
源泉は55〜56℃と熱いため、一度敷地内の湯小屋で寝かせて46度〜47度まで下げ、湯船に温泉を送る際にも暑い日は湯量を少なく、寒い日は湯量を多くするなどその日の気候に合わせて調節。入浴に適した41〜42度になるよう細心の注意を払っています。
湯船には白い湯の花が舞う
温泉の最後の仕上げが「湯もみ」です。湯もみすることによって温度を下げるだけでなく、温泉の強い刺激をやわらげ、優しくなめらかな肌触りになるのだそう。湯船に肩まで浸かればほどよい硫黄の香に包まれ、温泉の成分がじんわり肌に染み入るのがわかります。豊かな効能を堪能しましょう。