面積約855平方キロメートルを誇り、日本海最大の離島として知られる新潟県の佐渡島(さどがしま)。その広さは、東京23区の約1.5倍にも相当します。日本海に位置し、本土との最短距離は約32キロメートル。四方が海に囲まれた好環境であるため、1年を通してさまざまな魚介類が水揚げされます。そして、そのおいしさをストレートに味わえる“寿司”は、島内でも特に人気の佐渡グルメ。その美味を現地で堪能できる、おすすめの寿司店を4軒紹介します。

※価格は税込み表記です。

多様な魚が集まる理由は海流の交差点だから

佐渡島の魚がおいしい理由は、第一に恵まれた自然環境が挙げられます。特に好影響をもたらすのが、南から北上してくる暖流の対馬海流。夏は本土より涼しく、冬は暖かくなるとともに、多種多様な植物や海生生物を見られるのが特徴です。

そしてこの対馬暖流に、北から南下してくる寒流のリマン海流が交わることで、佐渡島の近海はさまざまな魚介類が一年中集まってくる名漁場に。加えて佐渡沖は「瀬」や「グリ」と呼ばれる海底の岩礁が多く、そこはプランクトンが豊富なため、より魚が集まりやすい水域となるのです。

また、島はカタカナの「エ」のような形をしており、西側にある大きな入江は真野湾、東側は両津湾。この入り込んだ湾が天然の名漁場にもなり、それぞれに漁港も配されています。そこに揚がった魚介類が、瞬時に島内のお店へ届くので、佐渡の魚はとびきり新鮮でおいしいのです。

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気軽におトクに楽しむなら回転寿司へ

ファミリーレストラン感覚で気軽に利用できる回転寿司は、リーズナブルな価格も魅力。グループ旅でワイワイと楽しみたい時に、特におすすめです。

全国に佐渡ブランドを轟かせる名門「弁慶」の総本山

佐渡島を拠点に、東京や京都にも展開している全国区の人気寿司店が「佐渡寿司弁慶」グループ。その総本山が「佐渡 廻転寿司 弁慶 佐渡本店」で、新鮮な地魚と佐渡産コシヒカリによる絶品寿司を100円台から味わえます。

お店の場所は島の中心部から西側の海方面で、真野湾や港からも比較的近い立地。店内は広く、カウンターのほか、ボックス席と小上がり席もあって多彩なシーンで楽しめます。

同店は地元・旧佐和田町の鮮魚店がルーツで、1989(平成元)年に開業。以来地元住民を中心に親しまれてきた理由は、“おいしさに、まっすぐに。”をコンセプトに掲げた満足度の高い味にあります。寿司種は水揚げされたその朝一番の魚介類をプロの目で選び、独自のルートで仕入れるからこそおトクさを実現。また、雄大な自然に育まれた佐渡産コシヒカリの酢飯がおいしさをより引き上げます。

加えてサイドメニューも充実しており、中でも人気が高いのは「ノドグロの塩焼き」(1,430円)。ノドグロは新潟も名産地のひとつで、佐渡島でもポピュラーな高級魚の一種です。“白身のトロ”とも称される脂が乗った味わいをシンプルな塩焼きで味わえば、素材本来のうまみをじっくり堪能できるはず。佐渡の地酒とのペアリングにもおすすめです。

佐渡 廻転寿司 弁慶 佐渡本店

住所:新潟県佐渡市東大通833電話:0259-52-3453営業時間:10:30~21:00定休日:火曜web:佐渡 廻転寿司 弁慶 公式サイト

水産会社直営。メニューも豊富な回転寿司「まるいし」

1954(昭和29)年に佐渡島で創業した石原水産は、東京や大阪をはじめとする全国の中央市場に佐渡の鮮魚を卸す水産企業で、地元の河原田本町商店街で鮮魚店も営む老舗。そんな同社が2006年に開業した回転寿司が、「すしや まるいし 本店」です。

こちらも市内の中心エリアにあり、カーフェリーとジェットフォイルが発着する海の玄関口・両津港からは車で約20分。店内は青と白を基調にした爽やかな空間に木目調でやさしい雰囲気のインテリアが配され、カウンターとボックス席で食事を楽しめます。

寿司種は地元漁港直送の海鮮に加え、自社便による豊洲直送のマグロなどをリーズナブルに味わえるのも魅力。酢飯は佐渡産コシヒカリを使用し、一皿170円からとおトクに楽しめます。

壁に貼り出された「本日のおすすめ」コーナーでは、その日水揚げした新鮮なネタを紹介。日替わりでおすすめの地魚が並ぶので、必ずチェックしてください。

また、メニュー数が80種以上と豊富な点も特徴で、お子さま向けの寿司や一品料理、自家製のスイーツなども充実。佐渡島だけにしかない回転寿司店を探しているなら、「すしや まるいし 本店」が特におすすめです。

すしや まるいし 本店

住所:新潟県佐渡市泉字小又1031-1電話:0259-63-3066営業時間:11:00~21:00定休日:木曜web:石原水産 公式サイト