長いようで短い学生生活。自由に時間が使える今だからこそ、「いつか行ってみたい」と思っていた場所へ出かけてみるのはいかがでしょうか? 例えば、旅先で見る「絶景」は、普段の生活では味わえない刺激やパワーを与えてくれるはず。その後の人生を変えるようなこともあるかもしれません。そこで、著書『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』シリーズが累計63万部を突破、SNSの総フォロワー数100万人以上の絶景プロデューサー・詩歩さんに、学生旅行にぴったりの絶景スポットを教えていただきました!
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詩歩(しほ) さん
「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」プロデューサー。静岡県出身。累計63万部を突破した書籍「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景」著者で、SNSのフォロワー数は100万人以上。 昨今の”絶景”ブームを牽引し、流行語大賞にもノミネートされた。 現在はフリーランスで活動し、旅行商品のプロデュースや自治体等の地域振興のアドバイザーなどを行っている。静岡県・浜松市観光大使。
Instagram:@shiho_zekkei
YouTube:@shiho_zekkei
web:Shiho and…
ラグジュアリーもローカルも楽しめる。タイ・バンコク
日本から距離が近く、移動時間も短いアジアは、海外旅行初心者におすすめです。なかでもタイは、比較的物価が安く、治安が良いので、学生でも気軽に楽しむことができる国。
首都バンコクの市内へは、スワンナプーム国際空港から30~60分。近未来的な高層ビルが立ち並ぶ大都会でありながら、混沌とした風情あるエリアが残っているのが魅力的な場所。地下鉄が張り巡らされているので移動がしやすく、スマホのアプリで簡単にタクシーに乗ることもできます。行き先の指定から決済まで簡単にできるので、言葉の心配も要りません。歴史的な観光スポットをめぐりに、マーケットでの買い物、おいしいグルメなど、予算や目的に応じて、ラグジュアリーもローカルも楽しむことができます。
カラフルな天井画が美しい「ワット・パクナム」
日本にはない、カラフルでユニークな寺院がたくさんあるバンコク。なかでもアユタヤ時代に創設された歴史ある王室寺院「ワット・パクナム」は、“絶景寺院”としてSNSでも話題です。閑静な寺院の中を最上階まで上がると、目の前に現れるのは、ブッダの生涯図(仏伝図)の天井画。溢れる色彩の中央にエメラルドグリーン輝く仏塔がそびえ立っています。座って見上げていると、まるで宇宙の中にいるよう。時間を忘れ、美しい空間に身を委ねてみてください。
ワット・パクナム・パーシーチャルーン
インパクト大! ワット・サマーン・ラッタナーラーム「ピンクガネーシャ」
バンコクは、日本語ガイド付きの日帰りツアーなども充実していて、少し足をのばせばさまざまな歴史的観光スポットに気軽に行くことができます。「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」は、バンコクから車で1時間半ほど。巨大なピンクガネーシャ像が有名で、そのインパクトから最近観光客に人気が広まっています。こうしたユニークな寺院はやはりタイならでは。お寺ではありますが、楽しい気持ちで訪れることができます。参拝の仕方もユニークで、ガネーシャの周りにいるネズミにお願い事を囁くと叶えてくれるのだとか。
ワット・サマーン・ラッタナーラーム(ピンクガネーシャ)
バンコクの夜を堪能できる、ルーフトップバー「Vertigo & Moon Bar」
台風などの災害が少ない国とあって、バンコクには日本では信じられない高層ビルがたくさん立ち並んでいます。その多くにはルーフトップバーがあり、バンコクの夜を楽しむスポットとしておすすめです。
数々のルーフトップバーのなかでも老舗の「Vertigo & Moon Bar(ヴァーティゴ&ムーンバー)」は、高級ホテル「バンヤンツリー・バンコク」の61階にあり、レストランヴァーティゴとムーンバーのいずれからも、バンコクの摩天楼を一望することができます。人気の撮影スポットは屋外デッキ。先が細く船のようになっていて、まるで夜空に漕ぎ出していくような、ロマンティックな風景が見られます。ほんの少し背伸びして、ラグジュアリー気分を味わってみてはいかがでしょうか?
ヴァーティゴ&ムーン・バー
17:00~1:00(ムーンバー)休業日:なしweb:Vertigo & Moon Bar 公式サイト(外国語サイト)
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美しい街並みとおしゃれなカフェめぐり。イギリス・ロンドン
代表的な観光地の一つ、イギリスの都市ロンドンは、美しい街並みの中に、歴史ある博物館や美術館、おしゃれなカフェも多く、ヨーロッパならではの景色に出合えます。日本・羽田からヒースロー国際空港まで直行便もあるのでアクセスも便利。また、日本の学校教育では英語を習う人が多いことを踏まえ、英語圏の国であるということも、学生旅行におすすめの理由の一つです。というのも、私は学生時代の初めての海外旅行でイタリアへ行き、言葉で苦しんだ苦い思い出があります。せっかく観光するなら、コミュニケーションがとれた方が楽しみの幅はグンと広がるはずです。
気分も上がる、フォトジェニックなカフェめぐり
ティー文化の国とあって、ロンドンにはたくさんのカフェがあります。日本ではなかなか出合えない店内の装飾にこだわったお店も多く、お茶やスイーツだけでなく、インテリアを目当てにめぐっても楽しめると思います。
なかでもInstagramでも話題になったカップケーキ屋さん「PEGGY PORSCHEN(ペギーポーション)」は、乙女心くすぐるピンクの外観が印象的。カップケーキのデコレーションもどれも可愛く、迷ってしまいます。
ペギーポーション
金・土曜 9:00~18:00(L.O.16:30)定休日:なしweb:PEGGY PORSCHEN 公式サイト(外国語サイト)
ロンドンならではの景色「タワー・ブリッジ」
テムズ川にかかる「タワー・ブリッジ」は、世界でも有名なランドマークの一つ。お城のような見た目をしていますが、実は可動式の橋で、125年以上にわたり動き続けています。タワー上部にかかるガラス張りの通路や、そこから眺める景色が有名ですが、こうして橋の全体を眺めるのもいいものです。観光名所はどうしても人が多いので、写真を撮るなら早朝がおすすめ。ゆったりとこの景色を独り占めできます。
2階建ての赤いバスが「タワー・ブリッジ」を通過する様子は、まさにロンドンならではの景色! 気分が上がります。
タワー・ブリッジ
カラフルな街並みが楽しい「ニールズヤード」
日本でもよく知られるイギリス発のオーガニックブランド「ニールズヤード レメディーズ」。その発祥地である「ニールズヤード」は、カラフルな建物に囲まれた、イギリスらしいセンスの良さを感じるエリアです。カフェやレストラン、パン屋などが集まり、たくさんの観光客が集まる場所ですが、地元のお年寄りがベンチでおしゃべりをしているような、ほのぼのとした空気も。ぜひのんびりと散策してみてください。
ニールズ ヤード レメディーズ(コヴェント ガーデン店)
ロンドンから日帰りで行ける、不思議スポット「ストーンヘンジ」
ロンドンは、日帰りツアーも豊富で、過ごし方次第でさまざまな楽しみを味わえます。なかでも私がおすすめしたいのが、世界遺産であり、世界七不思議の一つでもある「ストーンヘンジ」。5,000年も前に作られたとされる石のサークルは、未だどんな目的で、どのようにつくられたか、謎のままです。実物は想像以上に大きく、遠くから見ると人間はゴマ粒のよう。あたりを一周しながら、古代に思いを馳せて楽しみました。
ストーンヘンジ