日本製「マカオゆりかもめ」延伸開業でついに「本土到達」新区間は「ほぼレインボーブリッジ」!?

便利になりました!

離れた2エリアが鉄道で直結

 三菱重工業は2023年12月8日(金)、マカオで運行される新交通システム「マカオLRT」について、延伸部3.2kmが開業したと発表しました。

 マカオは南北に離れた2エリアに分かれ、旧来の街がある大陸先端部と、島を再開発し空港もあるコタイ地区があり、2本の長い海上大橋でつながっています。

 マカオLRTはその南側のコタイ地区で、2019年に先行開業。その後も「本土エリア」の旧市街へ行くには結局バスに乗る必要がありましたが、今回の延伸で、いよいよ鉄道で直接行けるようになりました。

 この鉄道建設と運営に大きく携わっているのが、三菱重工ら日本メーカーです。施設や運行システムなど一式に関わり、車両も同社が担当した東京の「ゆりかもめ」7300系にそっくりな「八角形顔」の無人運転車両です。今回の延伸部でも、三菱重工が引き続き信号設備やシステム、軌道工事など核心部分を担当しています。

 延伸部のほとんどを占める長い海上大橋部分ですが、斜張橋の箱桁の天頂が道路、桁内部が鉄道+道路の「上下2層構造」となっています。これも「ゆりかもめ」が通過する「レインボーブリッジ」によく似た構造です。

 今後、同社はさらにコタイ地区の支線2本の建設も担当中。その一つの「横琴延伸線」は、コタイ地区から海底シールドトンネルを通り、中国広東省へ直結するプロジェクトとなっています。