基本的にタープの下での焚き火は厳禁だ。狭い空間で火を扱うのは危険だし、焚き火の上部は思った以上に高温となる。
とはいえ、肌寒い雨の日などはタープの下で焚き火をしたくなるのも事実。ではどうしたらいいのだろう?

テンマクデザインのブランド名で、焚き火用タープを開発しているWILD-1にヒントを聞いてみた。

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焚き火からの距離をもう一度確認しよう

いち早く焚き火ができるタープを開発・販売しているテンマクデザイン・プロデューサーの根本学さんによるとポイントはふたつ。
タープの素材と、焚き火からの距離だ。

一般的に、コットンは化繊に比べて熱に強い。だからといって、決して燃えないわけではない。
コットン素材またはコットン比率の高いT/C素材のタープを使うことはもちろん、焚き火から200cm以上離すことが、タープ下で焚き火をする条件なのだとか。

焚き火台の高さはおおよそ30〜40cm、炎の高さも約30cm。
だとすれば、メインポールの長さは270〜280cm必要となる。

メインポールの長さは280cm

焚き火OKのタープでも、焚き火からの高さは十分とっておきたい。
メインポールの高さは280cm、サブポールも高さ180cmとして、上部やサイドの空間をたっぷりとっておこう。

焚き火台の高さ30〜40cm

キャンプ用の焚き火台の高さは、おおよそ30〜40cm。
炎が大きいほど、それだけメインポールを高く上げなければならない。
そのぶん風に弱くなるので、タープ下では小さな焚き火がベスト

焚き火向きタープの素材はコットンとT/C

熱に強いコットンとT/C(コットン混紡)素材がベスト。
コットン繊維は濡れると膨張して雨を通しにくくなるし、暑い日は通気性良好だ。

ただし、コットンはT/Cよりも重く、大型タープは濡れるとかなりの重量感となる。

T/Cタープに難燃シートを取り付けよう

コットンと化繊の混紡素材であるT/Cは、化繊オンリーの素材に比べて熱に強いが、万全ではない。
両面難燃加工済みの専用難燃シートをT/C製タープに装着して、焚き火の熱に備えよう。

①難燃シートの張り綱をポールやループに取り付ける。
長短2種類の張り綱が付いているので、うまくセットしよう

②張り綱の自在金具を調整して、難燃シートをピンと張る。
タープにくっつける必要はないが、焚き火の真上に位置するよう調整しよう

③たったこれだけで準備完了だ。
テンマクのタープは、T/C 製+難燃シートでも、コットン製よりも軽量となるので、好みで選ぼう

PHOTO/鈴木裕太
TEXT/大森弘恵
協力/朝霧ジャンボリーオートキャンプ場
asagiri-camp.net
出典/ガルヴィ2017年8月号


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