現在、ほとんどのキャンプ場では、地面で直接焚き火をする「直火」は禁止になっている。
ただ、直火OKのキャンプ場で焚き火するなら、自分好みのかまど作りから始めると楽しいはず。
今回は、そのあたりを解説してみよう。

※2017年の取材記事です。記事中の本栖湖キャンプ場は現在、直火禁止になっています。
他にも現地の状況が変更になっている場合があります。

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イチから専用のかまどを作ってみる

本栖湖キャンプ場の魅力は、林間のフリーサイトで自由度が高いほか、標高約900mにあるフィールドのため、夏の夜も過ごしやすい気候であること。
だから、ここでは夏の焚き火もアリなのだ。

そこかしこに先人が残した岩のかまどがあるけれど、せっかくなのでイチから専用のかまどを作ってみる。
まずはスコップで少し掘って凹みを作り、その周囲を岩で囲む。

料理はすべて焚き火とダッチオーブンで作るから、キッチンスペースからのアクセスのよさ、そして使い勝手のよさも考慮しつつ組み立てる。

拾ってきた大きめの枝はノコギリで短くし、チェックイン時にキャンプ場の売店で購入した薪は、ナタで細くして万全の着火準備を。

腹は減っているが、なにせ時間がたっぷりあるため着火から楽しみたい。いつも便利な着火剤やトーチに頼りさっさと燃やしてしまうところだが、ファイヤースターターと麻ヒモの着火を試してみた。

ファイヤースターターで着火する

1.用意してきたのは麻ヒモとファイヤースターター。

2.麻ヒモをほどいて細い糸状にする。

3.かまどに2の麻ヒモを置き、その上に小さな枝をかぶせるように配置。

4.ファイヤースターターをマッチの要領でこすると、火花が散る。麻ヒモに火種がうつり、瞬く間に燃え広がった。

超効率的な焚き火調理仕様のキッチン

BBQ網はロゴスのピラミッドFDステンレスネットLを2つ折りにし、安定感の高いゴトクとした。

メインの火口はこのゴトク下。調理途中でダッチオーブンを置く場所に困らないよう、手前には平らな岩を並べた。

SOTOのミニスタンドを2脚並べ、その上に板を置いたらちょうどいい高さのロースタイルキッチンテーブルができた。

周囲にはクーラーボックスやゴミ箱も配置し、座ったままですべてに手が届く。

PHOTO/中里慎一郎
TEXT/真田崇史
MODEL/内田 龍 山田奈々子(ECHOES)
CAMP FIELD/本栖湖キャンプ場
出典/ガルヴィ2017年8月号

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