キャンプ最盛時期の夏。せっかくなら、他のシーズンとは違うことをしてみたい。
というわけで、今回は本栖湖キャンプ場から竜ヶ岳へのトレッキングを紹介。

※2017年の取材に基づいているため、現地の状況が記事と異なる場合があります。

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キャンプ場の裏手には登山口がある

本栖湖キャンプ場の裏手には竜ヶ岳(標高1485m)の登山口がある。
そして、一般的なオートキャンプ場と違って、本栖湖キャンプ場のチェックイン時間はなんと8時から。

山は、天気が崩れにくい午前中から昼過ぎにかけて登り、下山したい。それを考えると、極めて理想的な場所である。

本栖湖キャンプ場のキャンプサイトは予約不可&場所取りは早いモノ勝ちのため、朝8時のチェックイン開始時刻きっかりから場内入りをする。

サイトの場所決めをし、まずはテントとタープだけセッティング。

大物をセットしてから午前中のうちに登山に出発できるありがたいフィールドだ。

竜ヶ岳トレッキング

本栖湖キャンプ場内の案内板に従い登山口へ

予定どおり9時過ぎからトレイルへ向かう。
30分ほどは傾斜のキツイ樹林帯が続くが、そこを抜ければ徐々に視界は開け、ゆるやかな道のりとなる。

ゲートを抜けると登りが始まるしばらく急坂の樹林帯で標高を一気に上げる

この日、麓では日が照っていたものの、標高が上がるにつれて気圧はガクンと下がり、雲行きは怪しくなってきた。

中腹で小休止。本栖湖・富士山を眺めるポイントあり山頂はだだっ広い広場でとても開放的

晴天ならば富士山が眼前に見える山頂に到着しても数m先が見えないほどの霧深さ。

備え付けのベンチとテーブルで昼食を

これはこれで幻想的ではあるが展望を期待できないならさっさと昼メシを食べて下山したほうがよさそうだ。

幻想的な周遊歩道へ

北側の下山ルートは全域が樹林帯

下山は山頂から少し下りた分岐を曲がり、ひたすら樹林帯のツヅラ折りを抜ける別ルートにて。

途中の周遊歩道(案内板あり)は必見で、苔むした美しい世界に不思議な巨木が複数現れる。

周遊歩道にはカツラの巨木がハイライトとして構え、自然が作り出した美しさ、スケールの大きさは感動モノ

もし、小さな子連れファミリーなら竜ヶ岳を狙わず、周遊歩道に行ってみるだけでもいいかもしれない。
山をたっぷり、のんびりと堪能し、下山してもまだ14時である。

PHOTO/中里慎一郎
TEXT/真田崇史
MODEL/内田 龍 山田奈々子(ECHOES)
CAMP FIELD/本栖湖キャンプ場
出典/ガルヴィ2017年8月号