「たくさん釣れたからどうぞ貰ってください」
釣り人なら一度は言ってみたい台詞ですね。しかしそれも度重なると、近所ではなかなか貰ってくれる人もいなくなってしまいます…。一方、今各地で行われている「子ども食堂」では物価高騰などにより経営が苦しく、食材の寄付を必要としています。また、単に寄付するだけでなく、「釣り人ならでは」の子どもたちを楽しませてあげられる企画もあります。釣り人の力で子どもたちが笑顔になれる、素敵なことだと思いませんか?
今回は、そんな活動についてお届けします。

子ども食堂とは?

みなさん「子ども食堂」って聞いたことありませんか? その背景はさまざまありますが、今では多くの子ども食堂が地域の方の運営のもと、子どもたちが集まって気軽に食事ができる場所として開催されています。

地域の方がボランティアで運営している子ども食堂では、食事代は無料、もしくは100~300円程度の格安で食事を提供しているため、食材費や運営費の確保に苦心されています。みなさん子どもたちに美味しくて栄養のあるご飯を食べさせてあげたいと思い、限られた食材のなかでさまざまな工夫をしつつ、料理を作られています。

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武庫川渡船の「フィッシュシェアリング」

兵庫県尼崎市にある「武庫川渡船」さんでは、尼崎の海や武庫川で釣れた魚を釣り人から寄付してもらい、食材を必要とする地域の子ども食堂へ寄付する「フィッシュシェアリング活動」を行っています。

子どもたちに美味しく食べてもらうため、生きた状態でいただいた魚をすぐに血抜きし、内臓処理をして3枚におろしたうえ、塩で水分を出して臭み処理も行ってくれています。こうして処理した魚を、次は鮮度を保つために真空パックで瞬間冷凍するのです。
新鮮で臭みが少ないので、家ではあまり魚を食べないと言っている子どもたちも「このお魚は美味しい!!」と大喜びで食べてくれます。


下処理したお魚は真空パックで瞬間冷凍! 子どもたちに新鮮なまま提供されます

NPO法人 武庫川ECO-LABO
https://mukogawaeco-labo.com/