産卵を年明けから春にかけておこなうのが、アオリイカの習性です。

寒い時期には深場で泳いでいて、一定の水温になったらシャローエリアに上がってきます。

産卵に絡むアオリイカ=春イカをエギングゲームで釣ろうと思ったら、どうすればいいのでしょうか。

その釣り方について、詳しくご紹介します。

春イカの習性や行動をじっくりチェックしてみよう!

春イカは、水温が上がるとシャローエリアに接岸してきます。

潮の水温は、ネット検索で確認できますから、とても便利です。

例えば、高い水温の黒潮が当たっている岸を選別し、実際に観察に出かけてみましょう。

黒潮が流れる紀伊半島だと、最南端の串本町を中心に、東西の岸を見て周ります。

潮の流れがしっかり確認できる場所なら、深場から上がってきた春イカが定着しているかもしれません。

ヤエン釣りや浮き釣りなどの活アジを用いる釣り方で、この潮に仕掛けを投入すれば、食い付いてくる可能性は高いです。

でもエギングゲームとなると、エサではなくエギを使いますから、アングラーの希望通りには抱き付いてくれません。

そこで注目するのが、①時間帯②場所③エギのサイズです。

まずは、時間帯から。

春イカの場合、すでに産卵し終わっているメスと産卵前のメスが混在しています。

その周囲には、大型のオスも泳いでいるでしょう。

それらが捕食のために動くのが、太陽が昇る直前の薄暗い時間帯なのです。

具体的には、4時から5時にかけて。

6時30分ごろまでには、しっかりと結果が出てくれるでしょう。

場所は、潮通しがハッキリしている岬の地形に絞り込みます。

深場に隣接していて、目の前の潮が真横にすっ飛んでいくような岬を見つけ出してください。

黒潮の当たり方から想定して探っていくと、どの岬が有効な場所なのか絞りやすいでしょう。

そしてエギのサイズですが、潮の流れに乗せつつも、きっちりとフォールしようとするものがベストです。

サイズは、4号を中心に選んでください。

ウエイトは重めになるので、着底した状態を把握しやすいでしょう。

ロッドワークによるシャクリをひんぱんに入れるのではなく、徹底して潮に乗せてはフォールさせます。

その姿を春イカが発見し、抱き付いてくれるはずです。

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春イカと秋イカの釣り方は全く異なるという事実!

春イカは、産卵が終わると、一年という短い一生を終えます。

夏には孵化して新しい命が生まれ、秋には小型サイズのアオリイカとして、エギングゲームのターゲットとなります。

秋の新子イカは、エギを積極的に追いかけてくれるので、ロッドワークを駆使して誘いをかけてください。

誘ったぶんだけ、数釣りを楽しめるでしょう。

この時期の経験が、春イカを狙うときには少し邪魔になるかもしれません。

エギングゲームそのもののアプローチ方法が、全く異なるからです。

春イカは、サイズが大きく手ごわい!と認識して取り掛かるほうが無難でしょう。