トイレも落下!? 年間4000件以上「道路落下物」国交省が警告「大事故のもと!」 その内訳は

想像以上に「落ちまくっている」積み荷事情です。

毎日のように発生する落下物事案

 道路走行中に、トラックの荷台などから積み荷が落下するケースがあとを立ちません。

 国土交通省 姫路河川国道事務所は4月28日にSNSで「落下物は大事故のもと!出発前、SA/PAでの休憩の際に積み荷の点検をお願いします!」と呼びかける投稿を行いました。

 管内の国道2号バイパスだけでも、年間4000件以上の落下物の事案が発生しているとのこと。落下物はさまざまで、鉄くずのほか脚立やふすま、簡易トイレまでもが路上に落ちたまま放置されているようです。

 落下物に頭を悩ませているのは高速道路を管理するNEXCO西日本も同様で、吹田道路管制センターによると、落下物の発生は1か月あたり平均2260件、多い日は1日100件以上にのぼるとのこと。情報を把握次第、表示板で「落下物あり」などの注意喚起を行うといいます。NEXCO東日本でも、落下物などの処理が年間約10万件にのぼっているとしています。

 件数の多い落下物は、2019年度のNEXCOの調査では、最多が毛布・シート類を含むプラスチック・ビニール・布類。つづいてタイヤなど自動車部品類、そして角材・べニヤなど木材類となっています。

 2014年に九州道で起きた事故は、追越車線を走行中に対向車線から飛んできた落下物(輪止め)がフロントガラスを貫通し、助手席の同乗者が直撃して重傷を負っています。

 姫路河川国道事務所は落下物をはじめ「道路の異常を発見したら【道路緊急ダイヤル #9910】までお電話ください」と呼びかけています。NEXCO各社も「落下物は落とし主の責任」として、積み荷をロープで固定するなど落下防止対策をしっかりと行うよう訴えています。