祖谷ふれあい公園は、徳島県三好市西祖谷の中心部、祖谷の下流域に位置し、自然を満喫できるアクティビティが満載の施設。キャンプサイト、モノライダー、木工教室の他、フォレストアドベンチャーの空中アスレチックや祖谷川をひとっ飛びのジップスライドまで、たくさんの自然体験ができる秘境の公園を紹介する 。

にし阿波の山奥へ 大歩危からかずら橋へ向かう道中にある秘境の公園

深い山々に囲まれた、日本三大秘境のひとつ、三好市祖谷地方。ここは自然を体験するのにもってこいの環境でもある。有名な「祖谷のかずら橋」、たくさんの登山コース、そして山の中腹に点在する昔ながらの集落があり、この地域には多くの人々が訪れる。しかし、祖谷ふれあい公園では、この緑豊かな景色の中で、ここでしかできないオリジナルのアクティビティを提供している。



多くの方は、JR大歩危駅から国号45号線を経由して祖谷に入ってくるだろう。大歩危から登りの道路を進み、1kmほどの祖谷トンネルを抜け、ここから谷への下り。大分下ったところで、目印になる祖谷ふあい公園のアーチのかかった歩道橋が見えてくる。 

アクセスしやすい西祖谷中心部 大歩危祖谷温泉郷も近い

公園は広い駐車場を完備、ここに受付や教室、お店などが入った建物もある。公園から川を渡ったところには西祖谷の中心部があり、ちょっと立ち寄るにも便利だ。 



公園から徒歩、もしくは車でほんの数分の場所には、「西祖谷道の駅」と「ホテル秘境の湯」もある。 

大歩危からバスを利用の場合は、最寄りの停留所は「ホテル秘境の湯下バス停(道の駅)」、もしくは橋を渡った「祖谷大橋バス停」で下車。

祖谷のアクティビティの拠点 ジップラインやキャンプ、夏は川遊びも楽しめる

木のぬくもりが感じられる、ログハウスのような公園の建物のに一歩入ると、その中では、子供から大人まで楽しめる様々なアクティビティが準備されているのがすぐに目に入るだろう。 



この公園は、祖谷で生まれ育った藤堂竜也さんが15年にわたって管理、運営をしている。藤堂さんは、祖谷を訪れる方々には、ただ景色を眺めるだけではなく、実際に体験して、地元の美しい自然にふれて欲しいと、気さくに、笑顔を見せて話してくれた。 



ここには、パンフレットや地図など観光案内資料の他、地元でつくられたお土産もたくさん並んでいる。 



地元三好市の木材を利用して製作された木工作品の数々が並ぶ

特に、秘境の豊富な森林資源を活かした手作りの木工製品や竹製品は種類豊富にそろっている。藤堂さんは、他地域で大量生産されたものではなく、林業を営む彼のお父さんを含め、地元の人々の手仕事から生み出されたものであることがとても大事だとも話してくれた。 



この公園では、山中を走るてんとう虫モノライダーや、川岸の静かなキャンプ場、川遊びの場所も提供している。(パート2で紹介) 

また、フォレストアドベンチャーが運営する、森の中を歩く空中アスレチックや、キャニオンジップスライドも人気だ。(パート3で紹介) 



自分だけの一品が作れる木工教室開催中 ハンドメイドのウッドクラフトをお土産に

この施設内では木工教室も開催されている。参加費500円で、祖谷の自然の素材をつかった自分だけのオリジナル作品の制作ができる。 



工具も、のこぎりやナイフ、木や竹にマークを入れる焼き印など、様々なものが準備されて作業台に並んでいる。 

ここの講師は、地元の素材を使い慣れた小井出和夫さん。ここで販売されている温かみのある作品の多くは小井出さんが制作したものだ。 



自分で木工作品を作ってみたい方には、小井出さんが道具の使い方や材料の扱い方など、丁寧に教えてくれる。この日もちょうど作業台で作品づくりをされていた。木工体験は、できれば、前もって予約したほうが良いだろう。 

パート2では、祖谷ふれあい公園の野外アクティビティを紹介する。 

祖谷ふれあい公園

三好市西祖谷山村尾井ノ内379番地

営業時間 9:00~17:00 (1月10日~2月末 冬季休業)

Tel: 0883-76-8585

https://miyoshi-tourism.jp/spot/祖谷ふれあい公園/ 

(取材・文・写真: ショーン ラムジー)

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