徳島県三好市池田町にある徳島県立池田高等学校。その歴史は深く100年にも及びます。

1922年に当時の徳島県立池田中学校として創立され、この2022年に創立100周年を迎える事となりました。その100年に及ぶ歴史の中には、もちろんあの有名な野球部の活躍や、各方面の世界で活躍した人物を輩出している学校です。

この度、創立100周年の記念式典が11月13日(日)10:00より、池田高校体育館にて催されます。

池田高等学校創立100周年の記念事業として、体育館緞帳の新調、記念式典と記念講演会の実施、さらに記念誌が発刊されます

大正11年に徳島県立池田中学校として創設されてより幾多の変遷を経つつ、近年には辻校・三好校との統合もされました。現在は生徒数700名を超える学校となっており、更なる発展をしています。

卒業生はこの100年間で2万5千余名を数え、国内外問わず様々な分野において活躍をされいてるそうです。

今回の記念式典と共に、野球部のレジェンドの方々を迎え、池田総合体育館にて13:00より記念講演が行われます。

池田高等学校創立100周年記念事業

開催日:R4年11月13日

開催時間:

記念式典 10:00~ 徳島県立池田高等学校体育館

記念講演 13:00~三好市池田総合体育館メインアリーナ

演題:「池高野球部レジェンドたちの集い~蔦監督・池高を語る~」

講師:池校野球部OB 多数予定

詳しくは池田高等学校webサイト等でご確認ください。【website

デザイナー横山道雄氏による100周年記念ロゴを制定 「質実剛健」の校訓と共に歴史を紡ぎ、次世代へ繋いでいく

三好市出身で池田高校OBでもある「デザインスタジオ KUMA」代表 横山道雄さんによる100周年の記念したロゴが新たに作られました。「これまでの100年とこれからの100年をつなぐ」というコンセプトでデザインされました。

以下引用

制作者 デザインスタジオ KUMA 代表 横山道雄さんの想い

徳島県立池田高等学校100周年記念ロゴマーク制作への想い
「東のそら」
100周年記念(1922~2022)ロゴ製作をするにあたって、はじめに考えたことは、
池田高校(以下、池高)の現在と100年前とで変わらないものってなんだろうか、と
いうことでした。
校舎は変わってしまったし、制服もかわってしまった、では上野ヶ丘はどうだろ
うか、ここへ通った階段や坂道は変わってないかも知れない。思いを巡らせている
と、なぜ、東雲(しののめ)という言葉は池高でよく使われる言葉なんだろうと考
えはじめました。そこで、校歌を改めて読み返してみると、「しののめの」「阿讃の
嶺」「吉野のながれ」「希望の虹」「平和の空」、東雲から始まり、東のそら(景色)
を想像する歌でした。あの歌はすべて東のそら(景色)を歌ったものだと気づきま
した。前身となる旧制池田中学校(1922~1947)の校歌も東のそら(景色)を歌っ
ていました。
それで、そうか!と。
明け方に東の空にたなびく雲も、遠くまで見える吉野川や阿讃山脈と剣山系の
山々も、100年前と変わらずそこにあるのだと。各時代の池高生は、東のそら(景
色)の自然の移ろいを何気なく肌で感じ、学舎へ通い、大自然のなかにいることを
忘れ、返ってくる山びこを日々楽しみ、上野ケ丘の広いそらのしたで、現代と同じ
ように過ごしていたのか、と。
これから10年、50年と時代が移りゆき変わっても、それでもこの東のそら(景
色)はずっと変わらないでしょう。
紡がれていくものには、目から得たモノやコトだけに限らず、そのときの音や香
り、肌からは風の温度や拭った汗の湿度を感じ、それらがからだの一部となって記
憶していく、そういった心に描かれた風景も加わっていくのかもしれません。
ロゴマークは、100という数字を、東の空に浮かび上がった雲を想像しながら、景
色に溶け込む透き通った、動きのある軽やかな様子にしました。また、立体的で奥
行きのあるかたちにしたことで、1つの見え方では定まらない、多様な見方がある
ことに気づき、楽しめるものになりました。100年という紡がれたものを内包しつ
つ、IKEKOという親しまれてきた校名を携えて、新たな時代へ歩み出していってほ
しいと願います。
KUMA横山道雄
デザインスタジオ KUMA 【website】 横山 道雄【Facebook

現在横山氏は三好市にUターン移住をしてきて3年が過ぎ、さらに三好市そして池田高校の季節や風景を感じ取りながら今回のロゴも生みだされたように見えます。

かつての栄光と共に、未来へと歩んでいく池田高等学校とその主役となる生徒たち。

かつて1982年~83年にかけては蔦監督率いる野球部が甲子園で活躍し、あのKKコンビとの熱い戦いを繰りひろげるなど歴史に名を残しています。

また昨年には「とくしま創生アワード」でひらめき賞優秀賞を受賞をするなど過去、そして現在でも池校生たちは様々な活躍をしています。

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学校としても全国に先駆けて「総合的な学習(探究)の授業」をいち早く取り入れ試験的に実践していくなど、生徒たちの多方面での学習や成長の機会を作り出しています。

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この創立100年記念事業を節目に、池田高等学校が更なる飛躍をして活躍する人物をこれからも輩出していく事を期待しております。

(文・犬山涼)