キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容はDRIMOからの引用・参照です
我が家のアルトピアーノは、トヨタの商用車タウンエースバンをベースにした車中泊仕様の簡易キャンパーです。
大人2名が就寝できるソファベッドに、家電も使えるサブバッテリー・システム+1500Wインバーターを備えており、車中泊をするのに過不足なく使用できるお手軽さが魅力。
しかし、いかんせん内装はベース車の商用バンのままなので、「趣」とか「雰囲気」というものが全くありません。
たった一晩の事とは言え、ただ眠る事ができれば良いというものではなく、そこには、車内に居る事や食事や宿泊する事を楽しめる空間、くつろげる空間というものがあって欲しいと考え、アルトピアーノ車内の快適リビングルーム化に取り組むことにしました。
車内をカスタムする上でのテーマや目標
まず、自分にとって「趣」や「雰囲気」がある車内、「居る事が楽しい」「寛ぎの空間」とはどんな空間なんだろうか…という事をイメージする事から始めました。
アルトピアーノには、車内居住部分の大部分をソファベッドが占め、車両後部の左右に、電装系のコントロールパネルと、オプションの冷凍冷蔵庫が備え付けられています。
収納スペースは一切なく、各々の上部が木製の棚のようにしつらえられているのみで、戸棚や引き出し等は一切ない極めてシンプルな車内です。
シンプルで質素な車内は、余計な備品や家具類が設置されていないため開放的、かつ四方にある窓によって非常に明るく、筆者はこの開放的で明るいアルトピアーノの室内をとても気に入っています。
そのため、インテリアをカスタムするに当たって、まず以下の2点を決めました。
- 車内の明るさを損なうようなカスタムはしない
- 車内の開放感を損なうようなものを設置しすぎない
しかし反面、四方に窓があり遮るものがないため、車内は外から丸見えでプライベート感がないのも事実です。
元が商用車なので、プライバシーの確保が意識高く作られていないのは当然なのですが、キャンピングカーや車中泊車両として使用する以上、ある程度のプライバシーの確保は必須。
「明るく」「開放的」な空間を損なわない一方で、外部からの視線を遮ってプライベート感のある車内作る…という点にカスタムの目標を置く事にしました。
ちなみにこれらのカスタムは、あくまで外部からの視線を遠ざけるためのもので、就寝時などに完全に外界と遮断した空間を作るための「目隠し」ではありません。
「目隠し」用には、販売店オプションの「遮光パネル」を購入していますので、就寝時にはパネルを取り付けることで外部からの視線を完全に遮断しています。
エアリーでナチュラル系、快適な癒し空間を志向
そもそもの話しをすれば、アルトピアーノの購入動機は、自然の中でオートキャンプをするのはもちろんですが、よく考えていたのが、ドライブ中に車内で休憩や食事が取れる、のんびり過ごせるクルマが欲しい…ということでした。
そのため、車内で気持ちよく過ごせることが車内作りの大きなテーマである事は確かで、目指したのは、「モノトーンの無機的な空間」や「ポップでカラフルな空間」「贅沢なラグジュアリー空間」等ではなく、「エアリーでナチュラルな車内にそよ風が渡るような空間」でした。
こうして、自分の好みのイメージを固めていき、明るく開放的な良さを損なわないよう、透け感のあるふんわりしたカーテンや、コットンのようなナチュラルなイメージのカーテンを取り入れ、外部からの視線を遮ることにしました。
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場所によってカーテンの取付方法は5パターン
アルトピアーノは、タウンエースバンのままの鉄板むき出しのところが多く、乗用車のような快適装備や豪華な内装・インテリアとは無縁です。
しかし、筆者の車両はGLグレードのため多少は内装が施されている部分や、キャンパー仕様のオプションが装備されている部分もあり、逆にそれがカーテン設置の方法をいくつも考えなければならない原因となっていました。
例えば、窓の周囲に鉄板があれば「マグネット」での設置が最も簡単で確実な方法ですが、内装が貼られていたり、何らかの装備でマグネットでの取り付ける事が難しい場合は、その場所に応じた取り付け方を考案しなければなりません。
その結果、最終的にカーテンを取付ける場所によって5種類の設置方法を考案することとなりました。
カーテン設置時の自分ルール
タウンエースバンの車内インテリアをカスタムする上で、2つの自分なりの禁止ルールを設けました。
- 突っ張り棒(伸縮タイプ)は使わない。
- カーテンレールは使わない。
これらの理由は簡単で、走行中に「ガチャガチャ」「カタカタ」とった騒音がうるさいためです。
まんま商用バンのタウンエースバンは、ただでさえ騒音やノイズへの対応が重視されていませんので、走行中に余計な音を出すものをさらに増やしたくなかったためです。