誘いは変えずに竿を替える
本題に入る前に簡単に渡辺さんのテンタチ歴を紹介しておくと、初めてテンヤのタチウオ釣りをやったのが3年前、走水から仕立出船したときだった。
当時の様子を思い返してみると、初めてにもかかわらずトップタイの12本を釣っていたから、素質を開花させる片鱗は最初からあったのだろう。
時は過ぎて、本格的にテンヤのタチウオ釣りに取り組み始めたのが昨年9月から。
冬場に一時小休止を挟んだものの、今年は3月ごろから再び週一ペースで釣行を重ね、今に至る。
実質テンタチ経験は一年にも満たないのに、なぜ驚異的な釣果を上げられるようになったのか?
テンヤのタチウオ釣りにはアタリがあったらとにかく即合わせで掛けにいく「早掛け系」と、アタリがあってもすぐには合わせず、誘い続けてイワシをしっかりくわえ込ませてから合わせる「食わせ系」の2タイプがあるが、渡辺さんは前者、アタリに即合わせする「早掛け系」の釣りになる。
昨年9月にテンヤのタチウオ釣りを始めるに当たって独自に勉強はしたそうだが、現在のスタイルはかなり早い段階で確立したという。
その渡辺さんがメインに使っている竿は、ダイワの極鋭タチウオテンヤSPと、メタリアタチウオテンヤSPで、ともに硬めの9:1調子。
積極的に即合わせしていく釣り方なので硬めの竿が合っているという。
ただ、硬めの竿だとバレやすかったり、タチウオが違和感を感じやすいのか小さなアタリしか出ないこともあるという。
そんなときには極鋭タチウオテンヤSP82Sを使うことがある。
7:3と8:2の中間くらいの軟らかめの設定で、違和感なくタチウオがテンヤを突きにくるそうだ。
そのほか当日は予備としてタチウオXのH180も用意していたが、いずれの竿を使う場合でも、誘い方は変わらない。
逆にいうと、テンヤの動きに変化を持たせるためには、誘いを変えるのではなく、竿を替えるというのが渡辺さんの考え方。
例えば、あまり誘いを入れないほうがいい状況のとき、テンヤが動きやすい9:1調子から軟らかめの8:2調子に替えるだけでアタリが出始めることもあるという。
リールはシーボーグ200JLで、道糸はPE1.5号200m、リーダーはフロロカーボン10号を3mFGノットで直結しておき、先端部が傷ついたらどんどん結び替えていく。
2018年12月、テンヤタチウオに初挑戦した渡辺さんだったが、このときすでに現在のスタイルができていた!?
誘いだけではカバーできないこともあるので竿はタイプの違う何本かを持参したほうがいいと渡辺さん。
(上)極鋭タチウオテンヤSP91-180AGSの曲がり。(下)極鋭タチウオテンヤSP82S-185AGSの曲がり。
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渡辺太吾のテンヤタチウオタックル&仕掛け
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