カツオノエボシに刺されないための予防策は?
まずは海に行く前に、現地のカツオノエボシの漂着状況を確認しましょう。
台風など悪天候の翌日は特に漂着が多くなるため注意が必要です。
現地ではラッシュガードやスパッツ、厚手のシャツなどを着用し、裸足で砂浜を歩かないようにするなど、なるべく肌の露出を控えるようにしましょう。
触手のみが海面に漂っている可能性もあるため、海へ入る際はむやみに浮遊物に触れないことが大切です。
また先に述べた通り、カツオノエボシは死んだ後の個体にも毒が残っています。
そのため、もしカツオノエボシの死骸を見つけても絶対に触らないでください。
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カツオノエボシに触ってしまった時の応急処置は?
万が一カツオノエボシに触れてしまったら、こすらないようにして患部を海水で洗い流します。
次に、皮膚に接触している触手を手袋やピンセット、ハンカチなどで剥がし、氷や冷水で冷やしましょう。
痛みや痒みがおさまらない場合やショック症状が出てきた場合は速やかに病院へ行き、医師の診察を受けてください。
絶対にやってはいけない!誤った対処法
「毒針に刺されたら患部に酢をかけるとよい」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは一部のクラゲに有効な対処法です。
ハブクラゲやアンドンクラゲは患部にお酢をかけると毒針の発射が抑えられますが、カツオノエボシの場合は酢の刺激で毒が回りやすくなるため逆効果です。
患部を洗い流す際に真水を用いると、浸透圧の差によって毒針が体内に入り込んでしまうため、必ず海水で洗い流すようにしましょう。
また、熱い砂をかけて毒を排出しようとする方がいらっしゃいますが、これも間違った対処法です。
砂をかけると患部に刺激を与えてしまい、逆に毒が体内に回りやすくなる可能性があるため注意が必要です。
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カツオノエボシの応急処置におすすめのアイテムをピックアップ!
ここではカツオノエボシに万が一刺されてしまった場合の、応急処置に使えるおすすめのアイテムをご紹介します。
これらのアイテムをうまく活用して、カツオノエボシによる被害を最小限に抑えましょう!
ピンセット
ホーザン(HOZAN) 先曲がりピンセット カーブタイプ 材質ステンレス 全長130mm 重量26g 先端幅0.6mm P-887
カツオノエボシに刺されてしまった時、触手を取り除くのに重宝するのがピンセットです。
素手で取ろうとすると別の箇所が刺されるなど二次被害を引き起こす可能性があるため、直接触れないように注意しましょう。
先が曲がったタイプのピンセットであれば触手をつまみやすく、スムーズに取り除くことができます。
グローブ
エースグローブ 【まとめ買い】[3双パック]ACE 天然ゴム背抜き手袋 ネイビー Lサイズ AG7873 ラバーレックス
ピンセット以外に、グローブをはめて触手を取り除く方法もおすすめです。
薄手の軍手やゴム手袋では貫通して刺される可能性があるため、厚めのものを選ぶとよいでしょう。
こちらのグローブは天然ゴムでコーティング加工されており、フィット感やグリップ力に優れているので安心して使用できます。
救急セット
【防災士推奨】 OHKEY ファーストエイド キット 救急セット ポイズンリムーバー 登山 アウトドア 防災 救急箱
いざという時のために、必要な道具が全て揃った救急セットがあると非常に便利です。
応急処置の際に必要なピンセットや使い捨て手袋はもちろん、ポイズンリムーバーやLEDライトなどのアイテムも揃っています。
キズテープや包帯、ホイッスルなどもセットになっているため、アウトドアレジャーに携行すると安心です。
正しい知識を備えて釣りに出かけよう!
今回はカツオノエボシの特徴や毒の危険性、刺された時の対処法をご紹介しました。
一見綺麗なビニール袋のように見えるカツオノエボシですが、知らずに触れてしまうと一大事になります。
海水浴やダイビングなど水中で楽しむレジャーだけでなく、カツオノエボシは海岸で釣りを行う方にとっても非常に危険な存在です。
釣行前には正しい知識をしっかり頭に入れ、身の安全を確保した上で釣りに出かけましょう。
釣りに行く時に注意したい危険生物は他にもたくさん!
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