カツオノエボシの被害のケース

海水浴やダイビングなど水中で楽しむレジャーでは、気づかずに刺されてしまうケースや、正体を知らず意図的に触れて刺されるケースが挙げられます。

また、カツオノエボシの外見はプラスチック片と非常に似ているので、海岸に落ちているごみと見分けがつきにくいです。

そのため、プラスチックごみと間違えて拾った人が毒の被害に遭うケースも多いようです。

「海岸に打ち上がったものは死んでいるから毒がないのでは?」と思うかもしれませんが、死んだ後も毒は残っているので非常に危険です。

子どもの場合、青く透き通った見た目に好奇心を持って触ってしまうこともあるため注意しましょう。

さらに海岸でカツオノエボシを見かけた際、触手が砂で覆われていたとしても、刺激を受けると毒針が発射されます。

赤い丸で囲んでいるのがカツオノエボシです。プラスチックごみと間違えてしまうのも納得がいきます。

出典:PIXTA

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カツオノエボシが海岸に漂着する理由とは?

カツオノエボシは自分で泳ぐことができないため、普段は浮き袋を使って水面を漂っています。

ところが毎年5~8月になると、台風などの強い風の影響で沖合から海岸に吹き寄せられます。

これがカツオノエボシが海岸に漂着する理由で、この時期は各地で警戒されています。

2022年は特にカツオノエボシの漂着が話題になっており、全国各地で目撃情報が相次いでいます。

南風が例年よりも長時間、海から陸の同じ方向に向かって吹き続けたために、多くのカツオノエボシが海岸に打ち上げられたようです。