車の定期点検にはどんな種類があるの?
車の定期点検にはいくつかの種類があります。
この記事は家庭用乗用車や軽自動車を対象とした内容です。貨物車や事業車、タクシーなどは点検時期や点検内容が違うので注意してください。
点検の種類は以下のとおりです。
点検名称 | 点検のタイミング | 料金 |
新車1ヶ月点検 | 新車から1ヶ月後もしくは1000㎞走行時 | 無料 |
新車6ヶ月点検 | 新車から6か月後もしくは5000㎞走行時 | 無料 |
6ヶ月点検 | ※法定点検の間6ヶ月ごと | ※約4000円~8000円 |
法定12ヶ月点検 | ※車検後12ヶ月ごと | ※約1万~1万5000円 |
法定24ヶ月点検 | ※24ヶ月ごと | ※約2万~4万円 |
※新車からの初回車検は3年目なので、少し点検項目が違います。初回車検後は同じサイクルで点検をおこないます。
※点検の料金は店によって違いがあります。
新車1ヶ月点検
新車1ヶ月点検とは、メーカーが行っている無料点検です。新車から1ヶ月もしくは、1,000㎞走行時に行います。
この点検は、劣化の状態を見るのではなく、新車の不具合発見のため実施しています。点検内容は、タイヤの空気圧や灯火類などの基本的な部分です。
点検をするなかで初期不具合として本来壊れない装置が見つかった場合、保証の対象となります。
新車6ヶ月点検
新車6ヶ月点検も、メーカーがディーラーに実施させている無料点検です。新車から6ヶ月もしくは、5,000㎞走行時に行います。
新車1ヶ月点検と同様、初期不具合の早期発見が主な目的です。
点検内容としては、新車1ヶ月とほぼ同じですが、新車から半年経過しているためオイル交換時期なども同時に確認します。新車のほとんどは初期不具合を発症しません。
しかし、メーカーは年間何百万台と車を製造しているので、低い確率ではあるものの、どうしても不具合が出てしまいます。その初期不具合の車を見つけるために無料点検は実施されているのです。
新車1ヶ月点検と新車6ヶ月点検は、無料なのでぜひ受けておきましょう。
6ヶ月点検
6ヶ月点検とは、主にディーラーが行っている独自の定期点検です。点検費用は約4,000円~8,000円ほどになります。メンテナンスパックと呼ばれる、定期点検メニューに加入することで2年間もしくは1年半の点検セットを購入できます。
安心点検や安心快適点検、安心メンテナンスなどディーラーごとに呼び名が違います。点検する内容は、オイル状態やタイヤの空気圧、下廻りのオイル漏れなど車の劣化具合と基本的な部分です。
6ヶ月点検は法的に義務付けられた定期点検ではありません。そのため、不要であれば受けなくてよいものです。
自分で車の点検ができない人や、オイル交換などを忘れてしまう方におすすめの点検です。
法定12ヶ月点検
法定12ヶ月点検は、1年ごとに行う点検です。点検費用は約1万~1万5,000円になります。
法定12ヶ月点検は、法律で決められた点検です。タイヤの脱着も行い、6ヶ月点検よりも車の状態を詳しく見ます。6ヶ月点検と同じく、法定12ヶ月点検単体で受けることも可能です。
【車の法定点検】車検とは違う?義務や費用から1年と2年との違いも
法定24ヶ月点検
法定24ヶ月点検は、車検時に行う点検です。点検費用は約2万~4万円になります。
通常、車検整備と同時に行う点検なので、車検整備のなかに点検費用を入れ込んでいる場合もあります。車検の明細に記入がなく、どうしても気になるのであれば車検をお願いした整備工場に聞いてみましょう。
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法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検(車検点検)の違い
法定12ヶ月点検と法定24ヶ月点検は、法律で定められている点検です。知らないからといって、点検を受けなければ罰則の対象になります。
適用される法律は道路運送車両法です。
道路運送車両法の第48条では、「自動車の使用者は、それぞれ該当する期間ごとに、点検の時期や種類、用途などに応じ国土交通省令で定める技術上の基準により自動車を点検しなければならない」と記載されています。
自家用乗用車の場合、定期点検は1年ごととなります。法定点検を受けると、点検ステッカーが発行されフロントガラスの左上に貼られることが多いです。