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ジャパンパラで準優勝も、目指すのは金メダルだけ。ゴールボール女子日本代表の現在地

パラサポWEB

ウイングもセンターもできるユーティリティプレーヤーの安室早姫も、力強いプレーで存在感を見せつけた。

日本ゴールボール協会は3月までをパリパラリンピック日本代表の選考期間としており、「この大会はパリの選考というところで、やっぱり自分たちのプレーをアピールしなきゃいけない場でもある」と話した安室は、ペナルティスローの場面で自ら志願し、その言葉通りに得点を決めて代表入りをアピールした。

複数ポジションをこなす安室は攻撃力がアップした

東京パラリンピックでは日本代表選考から漏れた小宮正江もパリの代表候補だ。「過去イチの体重」で重いボールを投げ、ディフェンスも改良中。チーム最年長のベテランだが、まだまだ進化は止まらない。

コート外では若手の話を聞くなど精神的な支えでもある小宮

女子日本代表は、2012年のロンドン大会で金メダル、2021年の東京大会で銅メダルを獲得し、パリ大会では3大会ぶりの金メダルを目指す。

小宮は今大会のメンバーにおいてロンドン大会で日本代表が手にした金メダルを唯一知る選手だが、現在のチームの金メダルへの思いも負けず劣らず強いと感じている、と証言する。

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「私もやはりアテネで銅メダルを取ってその悔しさがあったからこそロンドンで金が獲れたと思っている。東京での悔しさがあり、『絶対に(金メダル)』というすごく強い気持ちがチーム全体にあると思います」

さらに、東京パラリンピックでローイング日本代表だった木村由、IBSAワールドゲームズ代表の神谷歩未もメンバー入りを目指している。

世界ランキング2位の女子日本代表だが、世界ランキング1位のトルコ、今回のジャパンパラ決勝で敗れたイスラエル、アジアの壁となっている中国、世界選手権で敗れた韓国など、金メダルへの道に立ちはだかるライバルは少なくない。激化する代表選考もまもなく選考期間を終え、パリへの準備が本格的に始まる。日本代表はパリで一番輝く色のメダルを獲得できるのか。史上最強のゴールボール女子日本代表から目が離せない。

会場は横浜国際プール。「練習では聞こえづらいと思ったけど試合では普段通りにプレーできた」とは安室

text by Asuka Senaga
photo by X-1

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