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パリ2024大会の公式マスコット「フリージュ」と歩くパリ

パラサポWEB

複数の展示ホールで構成される「パリ・エクスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユ」。エクスポの一部であるパリ南アリーナでは、ボッチャ卓球ゴールボールが行われる。

敷地も広いし、人も多かったので、撮影はけっこう大変で……“ラスボス”感満載でした!

「パリ・エクスポ・ポルト・ド・ヴェルサイユは、日本でいうところの幕張メッセのような場所です」(松尾さん)

パリ南アリーナからトラムで20分ほどのところで見つけたのが「ピエール・ド・クーベルタン通り(Av. Pierre de Coubertin)」。そう、クーベルタンとは近代オリンピックを提唱した「近代オリンピックの父」。オリンピック好きには知られた存在ですよね。現地に行かれる方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

2体のフリージュが仲良く一緒に

オリンピックとパラリンピックのフリージュは、大会関連のイベントに登場する際、2体ペアで活動していることが多い。

オリンピック・パラリンピックといえば、以前は全く別の大会という感じでした。でも東京2020大会の開催が決まってからは国内だけでなく、世界的にもオリンピックとパラリンピックが「セット」になってきた印象です。なので、基本的には2体ペアで撮影することを意識しました。

オステルリッツ橋でパチリ。オリンピックの開会式はセーヌ川が会場となる

史上初めて両大会でマスコットが同じになるなど、まずは、パリ大会が近づいてきたと話題にしてもらうことが大事ですよね。そうすれば、大会を知るきっかけをつかんでもらえるからです。

とくに、パラリンピックは知ってもらうことが大切だと僕は思います。興味を持ってもらって初めて、競技について知ったり、選手のエピソードに共感したり、勇気づけられたりと、つながっていきますよね。

パリのバリアフリーは?

パリは歴史が息づく街だ。それは誇るべき財産だが、義足で歩くパラリンピックのフリージュにとっては難点もあったようだ。

正直なところ、パリの街にはパラリンピックをまったく感じられませんでした。理由は、アクセシビリティ対応が不十分だと感じたからです。エレベーターのある駅もありますが、障がいのある人が公共交通機関を自由に使えるかというと疑問が残ります。それに、パリは石畳の歩道も多いですから歩くのも大変そうです。

そういった様子を見ると、日本のアクセシビリティは良い点が多いことがわかってきます。これは、東京パラリンピックが残したレガシーのひとつではないでしょうか。

パリの必需品は!?

今回、松尾さんが3日間で記録したパリ散策の歩数は、なんと約10万歩! マラソンやトライアスロンの撮影ではたくさん歩くそうだが、多いときで1日2万歩ぐらいだとか。「10万歩は誇れる数字です(笑)。パリの地下鉄は、上ったり下ったりが多いので、それも歩数がかさんだ要因ですね」と松尾さんは振り返る。

パリ散策は体力が必須。僕はこの夏、オリンピックの撮影を担当することが決まっています。「体力」と「筋肉」をつけてパリ大会に臨みます!

松尾 憲二郎(フォトグラファー)1985年、東京都生まれ。元エクストリームスキーヤー。2014年より「アフロスポーツ」所属。2016年のリオパラリンピックでパラリンピックを初めて撮影した。好きなパラアスリートは、ドイツが誇るロングジャンパーのマルクス・レーム

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text by TEAM A
photo by AFLO SPORT

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