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こうすればもっと温かい!使い捨てカイロの効果的な貼り方と、使い方の注意点

防災ニッポン

低温やけどは、皮膚表面の変化がわずかでも、やけどが皮膚の深い場所までおよび、組織が壊死するなど、重症化しやすいのが特徴です。また、治るまでに長い時間がかかったり、手術が必要になったりするケースもあります。

使い捨てカイロのほかに、湯たんぽや電気アンカ、こたつ、ホットカーペットなどでも低温やけどになる恐れがあります。基本的な対処法は使い捨てカイロと変わりません。こうした器具を使う時も、注意点を参考にしてください。

低温やけどを起こさないために気をつけること

低温やけどにならないように使い捨てカイロを使うには、どんなことに気を付けたらよいでしょうか。ポイントは以下の4つです。

・直接肌に当てないこと
・当たっている場所を圧迫しないこと
・1か所に長時間当てないこと
・熱いと感じたらすぐに外すこと

・直接肌に当てないこと
貼るタイプの使い捨てカイロは必ず服の上から当て、貼らないタイプならハンカチ等に包んでから使いましょう。

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・当たっている場所を圧迫しないこと
使い捨てカイロを体に押し付けて圧迫すると、血流が抑えられて皮膚の温度が上がり、低温やけどを引き起こしやすくなります。使い捨てカイロを当てている場所をサポーターやガードル、ベルトなどで圧迫するのは危険です。

・1か所に長時間当てないこと
同じ場所に使い捨てカイロを当て続けると低温やけどになりやすいため、1か所に長時間当てないように注意しましょう。貼るタイプでも同じ場所に長時間貼り続けず、当てる場所を変えるようにしてください。

・熱いと感じたらすぐ外すこと
使い捨てカイロを当てていて熱いと感じたら、すぐに体から外しましょう。小さい子どもや高齢者、糖尿病などで神経障害のある方、体の不自由な方は熱さに気づきにくく、自分で外すことができないことがあります。気を付けて見守りながら使用してください。

カイロの使用を避けるシーン

・就寝時
使い捨てカイロを使いながら寝るのは危険なのでやめましょう。寝ている間は、カイロが長時間同じ場所にとどまりやすいため、低温やけどのリスクが高まります。
また、布団の中で使うと熱がこもり、製品表示の最高温度を超える場合もあります 。

・ほかの暖房器具との併用
ホットカーペットやこたつ、ストーブを使用しているときに使い捨てカイロを使うと、製品の表示以上に温度が上がってしまうことがあり、やけどの危険があります。ほかの暖房器具との併用はやめましょう。

・温める場所にサポーター等をつける場合
前述しましたが、サポーター・ベルト・ガードル・コルセットなど体を締め付けるもので、使い捨てカイロをあてている場所を圧迫しないよう注意してください。

・泥酔時
お酒に酔っている時は熱に気付きにくく、体の動きが鈍って同じ体勢をとり続けることで低温やけどになるリスクが高いため、使用しないようにしましょう。

子どもの使用時は見守り必須、小さい子には使わないように

子どもは低温やけどしたことに気付かずに重症化しやすく 、特に皮膚の薄い乳児は短時間でも低温やけどになりやすい と言われています。自分で違和感に気づいたり、自分で外すことが難しい小さい子には使わない方が無難です。

また大きい子でも、使用前に注意事項を伝え、使用中も気にかけて異常はないか声掛けをしたり、袋を破って遊んだりしないか見守るようにしましょう。

一般の使い捨てカイロより温度が高くなるタイプの使い捨てカイロでは、「子どもには使用しないこと」と注意書きがある場合 があります。パッケージの注意書きを読んでから使用してください。

そのほかの注意点

低温やけど以外の注意したい点をこちらで紹介します。

・有効期限を守る
使い捨てカイロの有効期限はおおむね3年程度に設定されていることが多いです。有効期限が過ぎたものは、温かさが長続きしなかったり、温度が上がりすぎてしまったりすることもあります。災害用の備えとして用意する場合は特に期限に気を付けて保管しましょう。

・使用場所を守る
靴用など、特定の場所で使う使い捨てカイロの場合は使用場所を守って使いましょう。靴用のものは酸素量の少ない靴の中で使う想定で作られています。靴の中以外で使用したり、スリッパやサンダルなどで使用した場合は、表示の温度より高温になる場合があります。

・パッケージの注意事項を守って使う
使い捨てカイロのパッケージに記載されている注意事項をよく読み、指示を守って使用することが大切です。使用する前に必ず注意事項を確認するように心がけましょう。

使い捨てカイロを上手に活用しよう!

注意して使いたい使い捨てカイロですが、適切に使えば寒い季節にはとても助かるアイテムです。当てる場所を工夫して、低温やけどを防ぎながら上手に活用したいですね。
冬の災害時への備えとしても必須です。持ち出し袋や防災ポーチにも入れておきましょう。

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

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