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ブラサカ&パワーリフティングでパリを目指す! 異種目アスリート夫婦のほのぼの対談

パラサポWEB

ちかこ: そのころの寮には20、30代の男女がたくさんいたのですが、声だけではだれがだれだかわからないので、私も最初は印象がなかったです。けど、話すうちに、私が好きなアーティストを好きって言ってる人がいて、その人の名前が田中章仁さんっていうんだと、徐々に存在を知っていきました。

結婚式はウエディングドレスを着ました。「ドレスのラインを車いすに座っている状態できれいに見せるためにパニエを段ボールでふくらませたり工夫をしたのがなつかしいです」

アキ: そのうち、男女7~8人で出かけるようになったんだよね。

ちかこ: みんなで寮から結構な距離のところにあるお菓子屋さん行ったこと、覚えてる? アキさんは、車いすで視覚障がいの私に物怖じせず接してくれて、寮からお菓子屋さんまで一緒に移動してくれたの。うれしかったな。

アキ: そうだったね。あのとき、なぜか僕が車いすを押したんだよね。ははは。そのころ、自分もちょうど白杖を持って一人でいろいろなとこに行けるようになって、出かけるのが楽しい時期で。「コンビニ行くけど、一緒に行く?」って誘ったら、ついてきてくれたよね。そうそう、よくみんなで居酒屋にも行ったよね。秩加香は20歳になったばかりだったんだけど、お互いお酒が好きで。

年齢的にも最後かもしれないパリパラリンピックで2大会連続日本代表選出を目指すアキさん。「目指すモチベーションがひとつ増えました」

――どんなところに魅かれたんですか?

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アキ: 好きな音楽や面白いと思うことが一緒で、価値観にずれがないところかな。あと、秩加香っていたずら好きなんですよ。お菓子を買いに行ったときも、他の人のカゴに自分が買いたいお菓子をしのばせて驚かせたり(笑)。なかなか面白いことをするなって思って、少しずつ気になっていった。変にかっこつけずにいられるのがよかったのかもしれない。

ちかこ: 私は……恥ずかしいのでオフレコで。でも、つき合い始めたのは、私が入所して3ヵ月ぐらいだから、わりと早かったかも(笑)。余計なことを考えずに話ができるところは、あの頃からずっと変わっていません。

アスリート夫妻の冷蔵庫って?

――7年の月日を経て、2011年にゴールインしたふたり。結婚生活はいかがですか?

ちかこ: 彼の器の大きさに頼らせてもらっているところはあります。家事も、もうずっと前から彼がすごくがんばってくれています。

アキ: 彼女は失敗した料理は僕に出したくないみたいで試作したりしていたので、そんなにがんばらなくていいよ、と言いました。

ちかこ: ふたりともアスリートなので、食べるものを選ぶときは、栄養バランスや摂取量を気にしています。

アキ: サラダチキンは取り合いです(笑)。ゆで卵はスーパーで卵パックを買ってきて自宅で作り、冷蔵庫のたまご置き場に並べて置いています。で、取り合いをする(笑)。

ちかこ: 私が競技を始めてからはとくにチキンを食べる量が増えたので、炊飯器で大量に作り置きができないかなって考えてるんですけど。

アキ: 洗濯は(目が見えなくて下肢障がいだと)干すのが大変なので、秩加香が洗濯機を回して、僕が干しています。

ちかこ: 乾燥機つきの最新洗濯機に買い替えようとも考えたんですけどね。

アキ: 代表のユニフォームとか乾燥機を使いたくない素材もあるじゃないですか。だから僕が干します!

――ケンカはするんですか?

取材の日、結婚指輪を忘れてきてしまった、と秩加香さん。「一度、失くしかけたことがあって、トレーニング時もつけずに出かけることが増えたかな」

アキ: たまにですが、しますよ。

ちかこ: 基本的にこちらが甘えてますから、我慢させてるのかなと思います。

アキ: 僕が我慢しきれなくなって、何かわーっと言ってから寝て。次の日、なにごともなかったように過ごす、というのがお決まりのパターンです。

――秩加香さんは、視覚と肢体の重複障がいがあります。とくに視覚は、周りが少し動いたなとわかる程度にしか見えないという状態。左右まっすぐ持ち上げなければならないパワーリフティングは相当難しいはずですが、日本女子として初めて80㎏以上を挙げるなど大きな可能性を秘めています。パリパラリンピックにも期待がかかっていますね。ふたりでパリに行きたいね、とか話すんですか?

コロナ禍の東京パラリンピックは夫婦にとって実感が薄かったという。「都内のいろんな駅にエレベーターが増えたことは東京大会のおかげですよね」(秩加香)

アキ: その前に、僕たちの今年の一番の目標だったアジアパラ競技大会(10月/中国・杭州)に行ければよかったんですけど、残念ながらそろってお留守番になっちゃって。でも、せっかくなので、パリにはふたりで行けたらいいなと思っていますし、それが大きなモチベーションの一つになっています。

ちかこ: 私も行けるならふたりで行きたいです。

アキ: もちろん、お互いに簡単な道ではないし、個人的には年齢的な危機感もあるのですが。代表に選ばれるようにがんばるだけです。

ちかこ: (世界の選手がどれだけの重さを挙げるかにも左右されるので)自分のことだけではないので、どうなるかわからないけど、それぞれができることをやっていくしかないのかなと思います。

互いの競技活動に敬意を表しているふたり。スポーツを続ける大変さを知っているからこそなのかもしれません

――パリでの夫婦競演を楽しみにしています!

text by TEAM A
photo by Michi Murakami

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