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2024年5月に神戸で開催!世界パラ陸上競技選手権大会に向けた全国キャラバン出発セレモニー開催

パラサポWEB

キャラバンで使うスマレゾカーは、港町であり国際都市でもある神戸と、平和と多様性をイメージしてデザインされたという。そのスマレゾカーの前で増田氏が「みんな楽しんでね!」とメッセージを送り、その様子をロービジョンフットサルの岩田朋之選手が撮影した。

10月のアジアパラ(杭州)には出場せず、パリ2024パラリンピック出場権がかかる神戸に照準を合わせているという村岡選手も参加した

待望の有観客で行われる国際大会に期待大

続いて「東京2020大会レガシーとKOBE2024世界パラ陸上への期待」をテーマにトークセッションが行われた。登壇したのは、増田氏、パラリンピアンの河合純一氏(日本パラスポーツ協会、日本パラリンピック委員会委員長)、村岡桃佳選手(陸上競技アルペンスキー)、インフルエンサーの三津家貴也氏、そして大会運営に参加する2名のボランティアだ。

トークショーの進行役は、普段からパラスポーツの現場に足を運んでいる平井理央さん(写真左)

「東京大会は無観客だった。神戸では多くの観客が入るので、選手、観客両方にとっていいのでは。期待したい」との増田氏の言葉を受け、村岡選手は、「観客からの声援はすごく力になる。モチベーションも変わる」とコメント。また、河合委員長は、「東京のときは選手団団長を務めていた。会場で見ていただけなかったのは残念だったが、東京でできなかったことを一つでも多く、神戸の皆さんと共有したい。1989年のフェスピック大会を行なったのが神戸だった。ここから日本全国に(パラスポーツが)広がったので、また大きなムーブメントが生まれるといい」と、大会に寄せる期待を述べた。

東京大会後に日本で国際大会が開催される意義と期待を語った河合氏(写真中央)

また、大会運営に参加するボランティアは、ボランティアの醍醐味を熱く語った。

「応援することで、今にもくじけそうな人がまたがんばる姿を見て胸が熱くなった。ボランティアのすばらしさに気づき、はまった」

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「ボランティアでは、選手の皆さんから元気をもらって自分が少し成長する、そんな一日を過ごさせてもらっている」

スポーツボランティアの醍醐味について熱っぽく語った2人

さらに、PR隊長を務めるインフルエンサーの三津家氏は、「パラスポーツやパラアスリートの価値や魅力をしっかり届けることを期待されていると思う。TikTokやYouTubeを通して多くの人を巻き込み、すそ野を広げる活動をしていきたい。動画を通して知ってくれた人と、大会当日に現地で盛り上がる瞬間をつくりたい」と、意気込んだ。

最後に、「パラアスリートたちのパフォーマンスを見ることで、自分の中にある可能性や自分を信じられる力に出会える機会が神戸にあると思う。ぜひ、皆さんと一緒に盛り上げていければ」(河合)、「今日は特にボランティアの方と会ったことで、スポーツはする・見る・支える人みんなが楽しめたら文化として残ると感じた。いま世界は戦争をしているが、神戸のグラウンドから平和や多様性が街へ、街から世界へと広がっていけば、みんながハッピーな社会ができるのではないか」(増田)と、来年の大会への期待を共有して、幕は閉じた。

イベント後にインタビュー!

村岡桃佳選手
「(会場となる)神戸ユニバー記念競技場のタータンは、軽くはないが走りやすいと思っている。ただ、会場は風が強い。体重が軽い分、風の影響を受けやすい。風を押し切れるだけのパワーが必要になるので、今はウエイトを中心にトレーニングをしている。体つきという部分で成果は出ているなと思っているので、あとはここからさらにいい結果が出るように調整をしていく段階になる。風向きは運次第だが、いい風が吹いてくれることを願っている。
東京2020大会でパラスポーツへの注目度が上がった。神戸で盛り上がってもっと知ってもらえる機会になったらいい」

大会組織委員会の増田明美会長
「大会が延期になったことで、選手の皆さんが小学校に行って、子どもたちと一緒に競技をする、といったことができる時間が増えた。その分、神戸に根付いたものがあると思う。
東京2020大会では、日本人がパラスポーツをたくさん見た。「失ったものを数えるな。今あるものを最大限生かせ」という(パラリンピックの創設者である)グットマン博士の言葉を座右の銘としている選手が多いのだが、みな、それを体現しているし、選手から力をもらえる。そういうものがレガシーとして残っていると思う」

text by TEAM A
photo by Takamitsu Mifune

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