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次回は名古屋! 杭州で開幕するアジアパラ競技大会の見どころ

パラサポWEB

選手45人、競技パートナー1人の大所帯で挑むのが陸上競技。ことし7月と来年5月に世界選手権があり、その間にある今大会は出場しない選択をした選手も多くいる。だが、多くの若手にとって今大会は世界への登竜門になる。中国勢の脅威はあるものの、日本はメダルを量産するだろう。

アーチェリーは東京パラリンピック日本代表の上山友裕重定知佳(ともにリカーブ)の両エースが健在だ。自転車競技杉浦佳子ら世界で活躍する3選手が名を連ねた。

前回大会で日本代表チームの主将を務め、最多5個の金メダルを獲得したのは水泳鈴木孝幸だ。その鈴木や山口尚秀ら5人のパラリンピックメダリストに加え、今大会における日本代表選手団最年少15歳の川渕大耀(S9)ら次世代選手を多く擁してメダル量産を狙う。

柔道は日本代表のエース、廣瀬順子(J2クラス・57㎏以下級)のほか、競技復帰したリオ2016パラリンピック銀メダルの廣瀬誠(J1クラス)らが出場し、パリ出場に向けたランキングポイント加算を狙う。

アジアパラで初めて実施されるのがカヌー瀬立モニカら東京パラリンピック日本代表全6人を含む8人がエントリーしている。

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同じ水上競技のローイングは、Jスタープロジェクト(スポーツ庁による未来のトップ選手を発掘するプロジェクト)6期生の髙野紋子が初代表に。東京パラリンピック以降、男女2人ずつ合計4人で出場する舵手つきフォアのメンバーが初めて揃った。

ゴールボールは、8月の国際大会で優勝しパリ切符をつかんだ男子と、決勝で中国に敗れたもののパリ出場濃厚の女子がそれぞれ若手を加えたメンバー構成でさらなるレベルアップを図る。

パリ出場の決定を待つ状態にあるブラインドフットボールも、長年日本代表の壁として立ちはだかる中国をここで倒して自信をつけたい。

パリ出場権獲得に弾みを

車いすバスケットボール日本代表は男女ともにパリの出場権をまだ手にしていない。とくに男子は銀メダルに輝いた東京パラリンピック以降、国際大会経験がほとんどなく、イランなど来年パリ切符を争うライバルと実践で顔を合わせる貴重な大会になる。

また、ボッチャバドミントンパワーリフティングシッティングバレーボールは、アジアが世界の強豪とあって激しい戦いが繰り広げられること必至だ。

日本代表選手団旗手を務めるシッティングバレーボール女子日本代表の波田みかは「3月のパリパラ最終予選につながる大事な大会なので結果を残したい」
photo by Asuka Senaga

車いすフェンシングも10月上旬の世界選手権でエペ(カテゴリーC)を制した藤田道宣らトップフェンサーが集結。パリパラリンピックに向け実力を確かめる絶好の機会となりそうだ。

そして、パラリンピック競技以外では、ローンボウルズに日本から2人が出場する。

日本代表選手団の井田朋宏団長は18日に行われた日本代表選手団の結団式であいさつに立ち、選手団の特徴をこう説明した。

「259名の選手のうち、10~20代が半数を占めている。東京パラリンピック出場者も半数を占めており、Jスタープロジェクト出身者も6競技18名代表入り。ベテラン、中堅、若手、あるいはトップ選手から次世代選手まで、多岐にわたる選手で構成されたチームになった」

今大会における各競技日本代表の目的はさまざまだが、アジアナンバーワンの称号を手にし、パリ、そして名古屋につなげたい。

text & key visual by Asuka Senaga

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