と振り返った。大谷は7月28日の試合でも、左わき腹のけいれんで途中交代。さらに29日の試合でも、両足ふくらはぎのけいれんで途中交代している。
降板後の第4打席では、6試合ぶりとなる本塁打を放ち、2年ぶりの40本に到達。この日は2打数2安打(2四球)で、打率は.310まで上昇した。
だが、2点リードで迎えた9回、抑えのエステべスが逆転満塁本塁打を浴び、チームは逆転負け。エンゼルスは3連敗を喫した。エースでもある大谷の緊急降板、そしてクローザーの大炎上と、エンゼルスにとっては、暗雲が立ち込める一日となってしまった。
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「この試合は、プレーオフ進出を目指すエンゼルスにとって、負けられない一戦でした。遠征先でブレーブス相手に連敗し、本拠地に帰っての初戦。そしてこのあと8月は、アストロズやレンジャーズなど強豪チームとの試合が続きます。大谷が先発登板という意味でも、落とせない試合でした。
エンゼルスはこれで56勝54敗となり、ア・リーグのワイルドカード争いでは4.0ゲーム離され7位に。プレーオフ進出はかなり厳しくなりました。アメリカの野球専門データサイト『ファングラフス』は、エンゼルスのプレーオフ進出の可能性を8.2%としています。ダブルヘッダーでタイガースに連勝した7月28日時点では22.7%でしたから、わずか1週間で14.5%も落ちたことになります」(スポーツライター)
トレードの噂が絶えなかった大谷が残留。トレード期限を前にC.J.クロン内野手やジオリト投手などを獲得し、積極的に補強したエンゼルスだが、その“賭け”は日に日にまずい状況となりつつある。
ここまで110試合のうちわずか2試合しか休んでいない大谷に、これ以上を求めるわけにもいかないだろう。