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猛暑日に熱帯夜…8月の熱中症対策はここに注意!

防災ニッポン

熱中症のリスクを知る方法の1つに「WBGT(Wet Bulb Globe Temperature)」があります。WBGTとは、気温と湿度に輻射熱(日射しを浴びたときや地面、建物などから出ている熱)の3要素から計算される暑さ指数のことです。

WBGTの目安は次の通りです。
・28~31(厳重警戒):外出時は炎天下を避ける。室内では室温の上昇に注意する。運動は10~20分おきに休憩を取って水分・塩分の補給を行う。また暑さに弱い人は運動を中止する。
・31以上(危険):外出はなるべく避けて涼しい室内に移動する。運動は特別の場合以外は中止する。

2021年度(令和3年度)から、気象庁ではこのWBGTに基づいて「熱中症警戒アラート」(https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/34.5/137/&element=heat&contents=information)を発表し、熱中症への警戒を呼びかけています。また気象会社の「熱中症予報」も基本的にはこのWBGTの数値を参考にしています。
熱中症警戒アラートや熱中症予報に注意して、自分がいるエリアの熱中症リスクを確認しましょう。

なおこれまで気象庁では、全国の都道府県で最高気温が35℃以上になることが予測される場合に「高温注意情報」を発表していましたが、高温注意情報の運用は終了となりました。

猛暑日は基本的に涼しい室内で過ごす

猛暑日は、扇風機や日陰で休んで対応できるレベルの暑さではありません。熱中症対策のためには体を直接冷やすことが大切です。それには保冷剤や氷枕などの冷却グッズ、エアコンなどが有効です。

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風が吹くと体感温度は下がると述べましたが、8月に限っていえば風が逆効果になることもあります。8月は体温並みの猛暑日になることも多く、その場合はたとえ扇風機をつけても吹く風は熱風になります。本来なら風が吹くと汗が蒸発して体温が下がりますが、熱風では体の熱を外部に逃がすことができません。そのため熱がさらに体にこもって熱中症のリスクを高めてしまうのです。

猛暑日が予想されているような日は、屋外での活動は避け、涼しい室内で過ごすようにしてください。

<執筆者プロフィル>
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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