ピースサインは彼の定番ポーズだが、それによって、彼の指が少し曲がっていることに気がつくファンは多いだろう。彼に指が曲がるデュピュイトラン拘縮の症状が出始めたのは20代の頃だったそうで、手術を受けるべきだったとは思っているという。英The Guardianのインタビューで彼は、痛みはまったくないと明かしたうえで、人との握手はマナー違反とされる左手で行なうので「私の握手は気味が悪いということです」とシニカルに語った。
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ファンと交流するのは好きなビル。
ビル・ナイの交友関係、イアン・マッケランからアナ・ウィンターまで
50年近いキャリアを持つ彼は、交友関係も広い。ジュディ・デンチからイアン・マッケラン、スーザン・サランドン、マーク・ストロングといった実力派俳優たちだけでなく、米Vogueの名物編集長アナ・ウィンターやファッションデザイナーのポール・スミスとも親しいのは、スタイリッシュなスタイルを持つ彼らしい。
父親的立ち位置で人気のビル・ナイ
ビルみたいなお父さんがいたら、パパっ子になりそうと思うファンも多いはず。実際、彼は多くの若手俳優にとって良い父親的な面があるよう。『生きる』で彼と共演したアレックス・シャープは、英The Guardianからビルについて聞かれた際に1,000文字を超える返答をしたという。そのなかで彼は、「ビルが良い人だと言うのは、あまりに控えめな表現です」「彼は僕の私生活も大きく助けてくれました」と述べた。
『生きる』のビル・ナイ、エイミー・ルー・ウッド、アレックス・シャープ。
『アバウト・タイム』でドーナル・グリーソンが演じたティムと、ビルによるティムの父ジェームズの親子関係は、多くの観客の心を打った。
『ラブ・アクチュアリー』で共演シーンはなかったが、仲が良いアンドリュー・リンカーンとビル。
アニメーション映画『ATOM』でアトムの声を演じたフレディ・ハイモアと、お茶の水博士の声を演じたビル。
やんちゃな2人の息子といるように見えてくる『アレックス・ライダー』のビルとアレックス・ペティファー、ユアン・マクレガー。
ビルといえばスリー・フレーバー・コルネット3部作にも出演しているため、サイモン・ペッグやニック・フロストとも仲良し。
孫からシルバニアファミリーのウサギを託されるおじいちゃん
そんなビルは、最高のおじいちゃんでもある。2023年アカデミー賞授賞式では、血まみれのシルバニアファミリーのウサギを同伴したことが話題になったが、ウサギは孫から託されたものだったことが明らかに。「孫娘に予定が増えたため、私はウサギのシッターを任されるようになりました。ホテルの部屋に彼女を放置しておく覚悟はなかった。危険はあまりにも大きい。私が行くところには彼女も連れて行くんです」とのこと。
俳優としても人としても魅力が多いビル。これから彼が演じていく様々な性格のキャラクターが早くみたい。
(フロントロウ編集部)