彼のスタンドの「真の能力」が目覚めると……？「超像可動 「ジョジョの奇妙な冒険」第六部 76.ウェザー・リポート（荒木飛呂彦指定カラー）約16cm PVC製 塗装済み可動フィギュア」（メディコス）
【画像】いまでも夢に出てきそう……「週刊少年ジャンプ」でトラウマを生んだ激ヤバな敵（4枚）
あまりにエグい展開で、当時の読者もトラウマに……！？
好きなマンガで、読み返していても、今でもそのシーンだけギョッとしてしまう……そんな衝撃の展開は誰しもいくつかはあると思います。今回は「週刊少年ジャンプ」の名作マンガのなかから、最初に読んだ驚きが忘れられない、「トラウマになった仰天シーン」を3つ振り返ります。
※この記事には『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』『キン肉マン』『ジョジョの奇妙な冒険 第6部』のネタバレが含まれています。
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』神谷薫の「死体」
幕末に暗躍した「人斬り抜刀斎」の過去を背負い、明治の世で「るろうに（流浪人）」となった緋村剣心は、「人斬りに戻らないで…」と願い、「お帰りなさい」と手を差し伸べてくれたヒロイン・神谷薫に救われていきます。しかし、人斬り抜刀斎としての最大の因縁、亡き妻・雪代巴の弟・縁が復讐のために現れたことで、剣心は地の底まで突き落とされてしまう事態に陥りました。
剣心への復讐が描かれた「人誅編」にて、縁は剣心との決闘の最中に煙幕にまぎれて離脱、薫に襲いかかります。そして、剣心が駆けつけた先には、胸に刀が突き刺さり、瞳から光が失われた無惨な薫の死体が……。「薫……殿……」打ちひしがれた剣心は、もはや呻くことしかできません。心が壊れた剣心は、人生を捨てた者たちが集う「落人群（らくにんむら）」で、廃人のように座り続けることになりました。その姿が、あまりにも哀れで涙を誘います。
のちにその薫の死体は精巧に作られた偽物だったことが判明するものの、四乃森蒼紫の提案で薫の墓を暴くまでの1か月間、「ジャンプ」本誌をリアルタイムに追いかけていた読者のダメージも相当大きかった衝撃シーンです。
『キン肉マン』ミート君（アレキサンドリア・ミート）がバラバラに？
「炎のキン肉マン」の歌詞通り、「熱いバトルとプロレスストーリー！」……をやる前の初期の『キン肉マン』は、笑いあり涙ありの「ダメヒーローもの」でした。主人公でキン肉星の王子であるキン肉スグルの、頼れるお世話係であるアレキサンドリア・ミート、通称・ミート君はまだ子供ですが、一緒にテニスコートの女性をのぞいたり、スグルのボケにツッコんだりと初期から活躍し、「ヒ～～～ わしらは なんてすばらしいコンビなんだ！」とキン肉マンも自画自賛するほどの相棒です。
そんな彼の悲劇は、キン肉マンが出世したことで訪れます。「7人の悪魔超人編」にて、超人オリンピックチャンピオンのキン肉マンが悪魔超人たちと戦うのを嫌がっていると、ブラックホールが「じゃあ挑戦をうけるようにさせてやろうぜ」と言い、バッファローマンがミート君の身体を7つ（頭、胴体、腰、両腕、両脚）のバラバラの状態にして、人質に取ったのです。
「きさま～ よくも罪のないミートを!!」「心配することはない もとどおり体をくみあわせれば生きかえる」……こうして起こった相棒キャラの突然の「生首化」は、「バラバラになっても、くっついたら戻るんだ！？」という仰天の身体の仕組みとともに、読者の記憶に忘れられないインパクトを刻みました。
『ジョジョの奇妙な冒険 第6部』ウェザー・リポートの「真の能力」
『ジョジョ』6部の「ストーンオーシャン」に登場したウェザー・リポートのスタンド能力は、「天候を操る」ことでした。かつて悲劇が重なって恋人・ぺルラが自殺し、世界を憎んだ彼が目覚めさせたその「真の能力」は、とてつもない悪夢を呼び起こします。
視聴者の悲鳴が続出したアニメ版の記憶も新しい、ウェザーの真の能力「ヘビー・ウェザー」は、人間、鳥、犬……すべての生物を「カタツムリ化」させる、というものです。徐倫たちはカタツムリの大群にビルの床や天井から襲われて、間一髪で脱出して車を運転するも、徐倫の背中がカタツムリの胴体となって、座席にベッタリとくっついてしまう事態になりました。エルメェスも足を伸ばして反り返り、カタツムリ化します。両腕の肘からヌメヌメと粘液を流しながら移動する姿が、生理的な嫌悪感を催させました。
徐倫たちがいた街全体にカタツムリがビッシリと発生し、味方も敵も関係ない一般人も背中にカタツムリの殻を背負い、人間の手足がドロドロのカタツムリの身体に変化していく「ヘビー・ウェザー」のエピソードは、文字どおりの「ヘビーな絵面」が延々と続きます。しかも、カタツムリの天敵であるマイマイカブリという虫が、肉を「チューチュー」吸って食らいにやってくるという展開も待ち受けていました。ちょっと思い返しただけでも、気持ち悪さが倍増します。
