考古学者のニコ・ロビンすら知らなかった、巨大な橋の存在 『ONE PIECE Eternal Log “WATER SEVEN”』(エイベックスピクチャーズ)

【画像】「テキーラウルフ」との関係も? 700年前に詳しそうな革命軍メンバーを見る(6枚)

なぜ700年前に建設が開始されたのか?

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する麦わらの一味は、「シャボンディ諸島」で当時王下七武海のひとりだったバーソロミュー・くまの能力によって世界中にバラバラに飛ばされてしまいました。しかし、飛ばされた先はメンバーそれぞれが知識を深めたり、鍛錬したりできるような場所でした。

 それぞれに合った場所へ飛ばされたにも関わらず、ロビンが飛ばされた「テキーラウルフ」だけは、特にそういった描写は描かれないまま、革命軍と合流して、ロビンは「バルディゴ」へ向かってしまいます。

 バーソロミュー・くまは革命軍のメンバーですから、革命軍がいると分かっていてロビンを「テキーラウルフ」へ飛ばした可能性はかなり高いでしょう。しかし、場所を知っているはずなのに、最初から「バルディゴ」へ飛ばさなかった点に疑問が残ります。

 可能性としては、バーソロミュー・くまは、ロビンに「テキーラウルフ」の存在を知らせたかったのかもしれません。その証拠に、歴史にかなり詳しいロビンですら、「テキーラウルフ」を知り、驚いた様子が描かれています。

 そもそも「テキーラウルフ」とは、巨大な橋の上に築かれた国のことです。明かされている情報といえば「東の海(イーストブルー)」にあり、国民は犯罪者や非加盟国の国民たちで「労働者」として橋を造り続けていること。また天竜人の命令で700年前から橋が建設され続けている、ということだけです。

「空白の100年」と関係がありそうですが、「空白の100年」は800年から900年前の出来事です。対して、この巨大な橋は700年前から建設開始、とされています。世界政府が発足してから、なぜ100年もあとに建設されることになったのでしょうか?

 そして、700年も前から建設中にも関わらず、一切書物に記されていないようで、何のために作られているのかすら、明かされていません。ここまで巨大な橋を世界政府はどうして隠そうとしているのでしょうか? 読者の間では「万里の長城のような役割なのでは?」「ラフテルにつながっているのでは?」「赤い土の大陸(レッドライン)のもとになるのでは?」などの意見が挙げられています。

 そのあとに続く「ワノ国編」では、航海中のロジャー海賊団が「テキーラウルフ」と遭遇している描写も描かれています。この描写から、「偉大な航路(グランドライン)」から「イーストブルー」まで橋をかけられている説と、「ワンピース」のためにはもう一度「イーストブルー」に行く必要があるという説が浮上しました。

 しかし、「グランドライン」から「イーストブルー」まで橋をかけたのであれば、大型海王類が生息する「凪の帯(カームベルト)」をどうやって攻略したのか、と新たな疑問も浮上します。この巨大な橋は大型海王類たちの攻撃にも耐えうるほど強度のある橋なのでしょうか? もしくは、まだ読者の知らない、特殊な技術が使われているのかもしれません。

 また、もう一度「イーストブルー」に行く必要がある場合、近いうちに懐かしの初期キャラや、麦わらの一味が故郷に帰る描写も描かれるのかもしれません。