『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』ティザービジュアル(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

【さんをつけろよ!】呼び捨てにしづらいキャラたちを見る(5枚)

キャラより歳をとっても、つい「さん付け」してしまうキャラは?

 劇場版アニメ『AKIRA』で有名になった、金田正太郎のセリフ「さんをつけろよデコ助野郎!」。こう言われるまでもなく、何となく呼び捨てがはばかられるキャラもいることでしょう。その理由はさまざまですが、尊敬の念を持たれていたり、親しみやすさがあふれていたりと、視聴者に好かれているキャラが多いようです。この記事では、何となく呼び捨てにできないキャラを5人ご紹介します。SNSでも「さん付けしなきゃいけない気がして」「もはや『さん』までが名前」と評判です。

『鬼滅の刃』煉獄さん

 鬼たちを狩る組織「鬼殺隊」の「炎柱」として、部下たちを束ねている煉獄杏寿郎(CV:日野聡)。豪快で正義感が強く、面倒見もいい彼は、個性豊かな他の柱たちからも好かれています。まさに「理想の上司」といえる存在ではないでしょうか。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、市民を誰ひとり死なせないために、上弦の参・猗窩座との死闘を繰り広げました。20歳の若さにして「柱」のひとりに上り詰め、人望も厚い煉獄さん。そんな彼の立派さに、炭治郎などの作中キャラだけでなく視聴者も、つい「さん付け」してしまうのかもしれません。

「4歳児の娘が唯一『さん付け』するのが煉獄さん」「(会社の)役員よりもはるかにリスペクトされている」と、煉獄さんは幅広い年齢層の視聴者に敬われているようです。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

『魔法少女まどか☆マギカ』マミさん

 見滝原中学校の3年生であり、鹿目まどか(CV:悠木碧)と美樹さやか(CV:喜多村英梨)の先輩でもある、巴マミ(CV:水橋かおり)。魔法少女としての腕前はかなりのもので、後から魔法少女になったまどかとさやかを、優しく導きます。

 両親を事故で亡くし、ただひとりの魔法少女として、魔女と孤独に戦い続けてきた彼女。戦闘能力は高く、現れる魔女たちを次々と倒すほどですが、実はその孤独にさいなまれています。本当は仲間が欲しいと思いながら、魔法少女になる代償の大きさを憂い、まどかとさやかには、よく考えてから魔法少女になるよう諭すのでした。

 中学生とは思えない落ち着きと母性から、「さん付け」されている彼女。まどかにも「マミさんみたいにかっこよくて素敵な人になれたら」と憧れられています。それだけに、第3話の展開は、視聴者たちに大きな衝撃を与えました。なお、キュウべえ(CV:加藤英美里)は彼女のことを「マミ」呼び捨てしています。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Netflix」などで見ることができます。

『銀魂』銀さん

 何でも屋「万事屋(よろずや)」のリーダーであり、実は凄腕の剣客である、坂田銀時(CV:杉田智和)。普段は無気力ながらも、「やるときはやる」というギャップが魅力的な彼は、なんだかんだと周りの人に慕われています。

 万事屋のアルバイトである志村新八(CV:阪口大助)や神楽(CV:釘宮理恵)からは、その「死んだ魚のような目」やパチンコ癖に呆れられていますが、仲間のピンチにはしっかりと助けに来る彼。元攘夷志士であり「白夜叉」と恐れられた剣の実力もあいまって、原作の人気投票ではたびたび1位を獲得するほどの人気です。

 なお、神楽からは「銀ちゃん」、幼なじみの桂小太郎(CV:石田彰)からは「銀時」と、作中のキャラたちからはさまざまな呼び名で呼ばれている模様です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

『新世紀エヴァンゲリオン』ミサトさん

 特務機関NERVの戦術作戦部作戦局の第一課に所属し、EVAを用いた使徒殲滅作戦の立案・指揮を担っている葛城ミサト(CV:三石琴乃)。私生活ではずぼらで酒好きなものの、NERVでの階級は一尉(登場時)。部下からの信頼も厚い、若き指揮官です。

 29歳(登場時)という若さで日本の存亡を背負いながらも、普段は冗談をよく言う気さくな彼女。実は過去に大きなトラウマを抱えており、他人と深く関わりきれない人間臭さも描かれています。それでも「大人」として、EVAパイロットの碇シンジ(CV:緒方恵美)たちを導く姿は、思わず「さん付け」したくなるかっこよさといえそうです。

「気が付いたらミサトさんより年上になってしまった」「『Q』で43歳になってるから、また『さん付け』で呼べる」など、視聴者と年齢を追い越したり追い越されたりしながらも、一貫して「ミサトさん」と呼ばれている様子がSNSからもうかがえます。この作品は、「Netflix」「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

『チェンソーマン』マキマさん

 官房長官直属のデビルハンターであり、公安対魔特異4課を取り仕切っているマキマ(CV:楠木ともり)。瀕死のデンジ(CV:戸谷菊之介)を「飼う」と課に引き入れ、デンジから即座に惚れられているだけでなく、同じデビルハンターである早川アキ(CV:坂田将吾)にも慕われています。

 美人で普段は優しい彼女は、基本的に慕われているのですが、「返事は『はい』か『ワン』だけ」「使えないうち(公安)の犬は、安楽死させられるんだって」と、デンジを犬扱いする冷酷な一面も。そのためか、パワー(CV:ファイルーズあい)をはじめとした一部の同僚たちからは、ひそかに恐れられています。

 そんな彼女を「さん付け」するかどうかは、一部で議論が交わされている様子。ミステリアスな彼女が今後どう描かれていくのか、放送中のアニメ版の行く末にも注目です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

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 アニメショップやコラボカフェでも、なぜかひとりだけ「さん付け」されることがある彼ら。その理由はさまざまですが、人気の高いキャラが多い傾向にありそうです。あなたがつい「さん付け」してしまうキャラは、誰ですか?

※配信状況は記事掲載時点のものです。
※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記