マンガ「3歳児と買い物に行くという事」のカット(うみさん提供)

【マンガ】調味料を買いに行きたいだけなのに、3歳児の娘がついてきて大変!しかし、帰り際に「ハッとする言葉」を言われ 本編を読む

3歳児を連れて行くと10分の買い物が30分になる

 娘とスーパーに行ったときの出来事を描いたマンガ「3歳児と買い物に行くという事」が、Instagramで700以上のいいねを集め話題となっています。夕食作りの前に、必要な調味料がないことに気付いた母。ひとりでスーパーに行きたかったのですが、3歳の娘を連れて行くことになり……という内容で、「うちの子と同じ行動です」「めっちゃ分かる!」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、うみさんです。イラストレーターとして活動しています。日常の出来事や体験談をマンガにしてInstagramで発表しています。うみさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?

 2021年の4月からです。長引くコロナ禍でうつうつとした気持ちを抱えていましたが、大変なことやつらいことを少しずつ笑いに変えていきたいな、と思い描き始めました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 毎日バタバタと慌ただしく過ぎていくなかで、子供はいつだって楽しみを見つけ、母に笑顔を向けてくれている。そんな子育ての大変さと尊さを忘れたくなくて描きました。

ーーこの日以降、お子さんと買い物に行くときの心境に変化がありましたか?

 私としては、目的のものをサクッと買って帰りたい気持ちは変わりませんが、今日の買い物も子供にとっては楽しい時間なのかもと思うと、少し優しい気持ちになれます。本当に少しですが(笑)。

ーー普段、買い物に行った際のお子さんの様子を教えて下さい。

 カートに乗りたがる日もあれば、マンガに描いたように「カゴを持つ!」と言ってきかない日もあり、その日の子供の気分によって変わります。なので毎度、母の疲労度も変わります……。最近は鮮魚コーナーで魚を見るのにハマっています。

ーーお子さんはいつもストレートに気持ちを伝えてくれているのですか?

 わが家はみんな、気持ちを言葉にして伝えるタイプなので、子供たちも同じように伝えてくれます。たまに私がイライラしているのを察知して、機嫌を取るように「大好きだよ」と言ってくれるときもあるので、母としては反省することも多いです。

ーー他にもお子さんの言葉で「ハッ」としたことはありますか?

 最近、小3の長女に「ねえお母さん、少しは運動した方がいいと思うよ?」と言われて、ハッとしました。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

 子連れ買い物の過酷さに、共感してくださる声が多かったです。それと同じくらい、「この瞬間の尊さを大切にしたい」「大変だけど忘れたくない大切な時間ですね」など、優しいコメントが多く、うれしかったです。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

 いつも、自分の経験が少しでも誰かの役に立てばと思い、マンガを描いています。今後は「アルコール中毒だった話」や「毒親と3年半絶縁して許せるようになるまでの話」なども描けたらいいなと思っています。