バラティエでのサンジやギンのエピソードも収録された『ONE PIECE エピソード オブ東の海 ~ルフィと4人の仲間の大冒険!!』(エイベックス・ピクチャーズ)

【画像】ギンの再登場はあるのだろうか……活躍を振り返る

正体不明キャラが出てくるとギンだと思っちゃう!?

 大人気マンガ『ONE PIECE』の初期に登場した「クリーク海賊団」のギンは、ネット上で「ギンってめちゃくちゃ強いよな」「初期のサンジより強いって相当でしょ」「餓死寸前の後の戦いだったからあれでも本調子じゃなかったかも」など、今でもその実力を高く評価する声が上がっています。

※この記事は『ONE PIECE』単行本未収録、未アニメ化の内容に一部触れています。ご了承の上お読みください。

 ギンが登場したのは、5巻とかなりの初期。「東の海編」にて、まだサンジが海上レストラン「バラティエ」で副料理長をしていたときのことです。東の海で最強といわれるクリーク海賊団と海軍が「バラティエ」で衝突し、クリーク海賊団の戦闘総隊長であるギンが登場します。ギンは船長のクリークを尊敬し、絶対服従していました。

 先端に鉄球がついているトンファーのような武器を持つギンは、能力者ではないもののかなりの強さをもっています。「鬼人のギン」と呼ばれ、相手が誰であろうと敵なら躊躇なく殺す冷徹さで恐れられていました。おまけにサンジの蹴りでも壊すことのできなかったパール(クリーク海賊団第2部隊隊長)の盾を一撃で叩き割り、サンジもゼフも倒してしまうほどの戦闘力です。しかし、ギンは飢餓状態のときに料理を食べさせてくれたサンジへの恩が勝り、彼にとどめをさすことはありませんでした。そして、毒ガスを浴びて瀕死の状態でも、敗北後半狂乱になっていたクリークを気絶させるほどの強さを見せて、去っていきます。

 その後ギンは登場していませんが、戦闘力の高さと義理堅い性格は根強い人気があり、再登場が長年期待され続けています。キラーの正体が明かされていないときには、「キラーがギンだったら胸アツ」とキラー=ギン説がネット上で話題になったほどでした。そして、20年以上登場していないにもかかわらず、2021年の世界人気投票『ONEPIECE WORLD TOP 100』では、数多くのキャラのなかで84位にランクイン(クリークやアーロンは圏外)しています。

 そんなギンとルフィたちは、別れ際に「偉大なる航路(グランドライン)でまた会おう」と言葉をかわしていました。果たして、ギンは再登場するのでしょうか? 『ONE PIECE』の最終章への期待が高まるとともに、「ギンが『クロスギルド』の一員として出てきてほしい」「ギンが出てきたら泣ける」と彼の再登場が待望されています。また今度は1056話でキッドが言及した「ロード歴史の本文(ポーネグリフ)」に関わる人物である「火ノ傷の男」がギンではないか、という説もささやかれ始めました。毒ガスを吸った状態での退場、その後も消息不明のギンですが、「尾田先生ならここぞのタイミングで出してくれるはず」と期待が高まっているキャラです。